2018年3月4日に第73回びわ湖毎日マラソンが行われました。
この記事ではびわ湖毎日マラソン2018の結果速報(総合順位・タイム)・MGCの獲得者・感想について書いています。
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びわ湖毎日マラソン2018結果速報
優勝 2:07:53 マチャリア・ディラング
2位 2:08:17 アルバート・コリル
3位 2:08:26 ジェイク・ロバートソン
7位 2:10:51 中村 匠吾
9位 2:11:38 今井 正人
10位 2:11:48 野口 拓也
12位 2:14:50 田中 佳祐
13位 2:14:53 其田 健也
14位 2:15:16 鈴木 洋平
15位 2:15:30 藤本 拓
16位 2:15:41 松尾 修治
17位 2:15:59 丸山 文裕
18位 2:16:00 西山 凌平
21位 2:17:43 村山 謙太
26位 2:18:39 設楽 啓太
28位 2:19:18 窪田 忍
29位 2:19:47 伊藤 太賀
30位 2:20:29 竹ノ内 佳樹
途中棄権
深津 卓也
今回のレースでMGCを獲得した選手は?
MGCの獲得条件
日本人1~3位 2時間11分以内
日本人4~6位 2時間10分以内
※MGC出場資格保持者は順位に含まない
他にワイルドカードとして2時間8分30秒以内、期間内の上位2つの記録平均が2時間11分00秒以内があります。
MGCについてはこちらの記事にまとめています。
東京オリンピック2020マラソン代表選手選考方針の詳細と感想
びわ湖毎日マラソン2018に出場しているMGC出場資格保持者
竹ノ内佳樹
今回のレースでMGCを獲得した選手
中村匠吾
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びわ湖毎日マラソン2018の感想
気温が20℃くらいまで上がる中でのレースでした。
ペースメーカーの設定タイムは1km3分02秒で30kmまで。
30kmまでに有力選手が次々と遅れていきました。
今回日本人トップは中村匠吾選手でした。
中村選手は遅れた後、上手く粘っていました。
MGCの獲得条件はギリギリのタイムだったんですが、ラスト1kmを2分58秒で走り、MGCの権利を獲得しました。
ラスト1km2分58秒はスゴイです。
中村選手は箱根駅伝の1区で少し遅れた後に粘って区間賞を獲ったことがありました。
今回の走りでマラソンでも終盤力の高さがあることが分かりました。。
MGCで終盤勝負になれば優勝もありそうです。
今井正人選手と野口拓也選手は安定した強さでしたが、MGCの獲得条件までは少し届きませんでした。
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中村匠吾選手は、気温20℃での初マラソンでMGC権利獲得は見事だったと思います。
ラスト1㎞でペースUP出来た事は、今後大きな武器になりますし、何より大きな自信になったと思います。
瀬古さんは、大学時代から中村選手のマラソン適性を指摘していて…同じ三重県出身と言う事もあって色々と気に掛けていたと思うので嬉しかったと思います。
野口拓也選手は、遅れてからもよく粘れていたのでまずまずだったと思いますが…
今更ですが、腕振りや足の跳ねが大きく 体の揺れがやや気になりました。
村山謙太選手は、特に表情も変えず集団から遅れたのがかなり早かったので、もしかしたら最初から何らかの不安要素があったのかもしれません。
窪田忍選手は、30㎞までは集団の先頭で余裕の表情だったので、もしかしたら?とかなり期待したんですが…
ただ、足の手術で走れない時期があったそうなので ここへ来てその辺の影響もあったのかな?と思うので、今後も期待したいです。
村山謙太選手はペース変動の影響を受けないように後ろに下がったけど、上手くいかなかったようです。
特に調子が悪いわけではなかったみたいなので、結果が出るまで時間がかかるかもしれません。
窪田忍選手は一気にペースが落ちてしまって残念でした。
またチャレンジして欲しいです。
東京で仄かに見えた希望が消えた印象。
気温が高かったとはいえ優勝は7分台で初マラソンのディラングですし、五輪本戦は今回より10度以上は高いので、やっぱりまだ世界との差を感じました。
今回は全体的に残念な結果となりましたが、若い選手が多いので成長が期待できます。
世界との実力差はまだかなり有りますが…
真夏の東京は、気温だけでなく湿度も高くヒートアイランドなども影響して独特の暑さが有るので、暑さに関しては 必ずしも海外勢が有利で日本勢が不利とはならないと思います。
誰もが嫌う『東京独特の暑さ』に対してどれだけプラス思考になれるか?で有利になれる場合もあると思います。
1991年の世界陸上・東京大会(9月初旬)でも、暑さで海外勢が有利と言われていましたが…結局は海外勢で途中棄権する選手が続出して、谷口浩美選手が優勝しました。
東京開催は日本人選手にとってプラスでしょう。
湿度の高い暑さは対応できない選手も多いと思います。
真夏の東京での高温多湿のレースだと、タイム云々より 最後まで完走できるか?と言うレベルだと思います。
91年世界陸上・東京大会の時は、優勝候補の中山竹通選手が途中棄権していますし…07年大阪大会の時は気温30℃超、湿度80%で、出場選手の約3割が途中棄権しています。