オレゴン世界陸上女子5000m結果と感想

2022年7月21日にオレゴン世界陸上の女子5000m予選、7月24日に決勝が行われました。

日本人選手は田中希実・廣中璃梨佳・萩谷楓の3選手が出場しています。

東京オリンピックと同じメンバーです。

この記事では結果と感想について書いています。

 

オレゴン世界陸上女子5000m予選結果と感想

通過条件:5着+5

Q:着順通過、q:タイム通過

1組

1位 14:52.64Q グダフ・ツェガイ(エチオピア)

2位 14:53.06Q ダウィト・セヤウム(エチオピア)

3位 14:53.34Q ベアトリス・チェベト(ケニア)

4位 14:53.45Q マーガレット・チェリモ・キプケンボイ(ケニア)

5位 14:53.69Q カリッサ・シュワイザー(アメリカ)

6位 15:00.98q エミリー・インフェルド(アメリカ)

7位 15:02.03 廣中璃梨佳(JP日本郵政G)

8位 15:17.78 コンスタンツェ・クロスターハルフェン(ドイツ)

9位 15:18.17 モーリーン・コスター(オランダ)

10位 15:26.05 サラ・ラハティ(スウェーデン)

11位 15:31.03 ラヘル・ダニエル(エリトリア)

12位 15:31.62 エイミー・エロイーズ・マルコフ(イギリス)

13位 15:46.12 キャスター・セメンヤ(南アフリカ)

14位 15:53.39 萩谷楓(エディオン)

15位 16:06.36 フロレンシア・ボレリ(アルゼンチン)

16位 16:41.32 エディマー・ブレア(ベネズエラ)

途中棄権

カミラ・リチャードソン(フィンランド)

ナタリー・ルール(オーストラリア)

 

結局、1組のトップ3が全員メダリストになっているので、レベルの高い組だったと思います。

 

廣中璃梨佳選手は3800mまでは先頭を走っていました。

ただ、3000m手前からペースが落ちています。

 

先頭が変わった後はペースが上がりました。

廣中選手のペースも上がりましたが、前の選手が速すぎました。

廣中選手のラスト1000mは2分55秒でした。

 

着順通過は出来ずに、タイムも1秒05秒届きませんでした。

2組なら通過できていたかもしれません。

 

萩谷楓選手は2000m前で落ち始めました。

日本選手権10000mの時は調子が良かったんですが、日本選手権5000m、ホクレンディスタンスチャレンジでは落ちてきていました。

どこまで戻せているのかに注目していましたが、さらに悪くなっています。

2組

1位 14:52.27Q レテセンベト・ギデイ(エチオピア)

2位 14:52.54Q キャロライン・チェプコエチ・キプキルイ(カザフスタン)

3位 14:52.89Q シファン・ハッサン(オランダ)

4位 14:53.07Q カロリーネ・ビエルケリ・グローフダル(ノルウエー)

5位 14:53.20Q エリーズ・クラニー(アメリカ)

6位 14:53.62q グロリア・カイト(ケニア)

7位 14:56.47q エイリッシュ・マッコルガン(イギリス)

8位 14:57.64q ジェシカ・ジャド(イギリス)

9位 15:00.21q 田中希実(豊田自動織機)

10位 15:13.92 アリーナ・レー(ドイツ)

11位 15:15.92 ローラ・ガルバン(メキシコ)

12位 15:18.09 マリアナ・マチャド(ポルトガル)

13位 15:26.40 エスター・チェベト(ウガンダ)

14位 15:44.30 セラマウィット・テフェリ(イスラエル)

15位 15:45.95 ローズ・デイビス(オーストラリア)

16位 15:46.75 ジョセリン・ダニエリー・ブレア(ベネズエラ)

17位 15:54.03 パルル・チャウダリ(インド)

18位 16:34.23 サラ・ベンファレス(ドイツ)

19位 16:48.78 グレースリン・ラーキン(カナダ)

 

2組はマッコルガン選手がタイム通過狙いで引っ張りました。

狙い通りにタイム通過しているので、素晴らしい作戦だったと思います。

 

マッコルガン選手のおかげで、田中希実選手にとっては良いペースになりました。

しかし、ラストで上げることが出来ませんでした。

疲れがあったんでしょうか。

ギリギリでタイム通過となりました。

 

決勝の結果と感想

金メダル 14:46.29 グダフ・ツェガイ(エチオピア)

銀メダル 14:46.75 ベアトリス・チェベト(ケニア)

銅メダル 14:47.36 ダウィト・セヤウム(エチオピア)

4位 14:47.71 マーガレット・チェリモ・キプケンボイ(ケニア)

5位 14:47.98 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)

6位 14:48.12 シファン・ハッサン(オランダ)

7位 14:54.80 キャロライン・チェプコエチ・キプキルイ(カザフスタン)

8位 14:57.62 カロリーネ・ビエルケリ・グローフダル(ノルウエー)

9位 14:59.99 エリーズ・クラニー(アメリカ)

10位 15:01.22 グロリア・カイト(ケニア)

11位 15:03.03 エイリッシュ・マッコルガン(イギリス)

12位 15:19.35 田中希実(豊田自動織機)

13位 15:19.88 ジェシカ・ジャド(イギリス)

14位 15:29.03 エミリー・インフェルド(アメリカ)

途中棄権 カリッサ・シュワイザー(アメリカ)

 

最初の1周が78秒、次の1周が82秒という超スローペースで始まりました。

このペースでゴールタイムが14分46秒台というのが凄いです。

ラスト1000mは2分45秒、ラスト1周は60秒を切っています。

 

スローペースだと1500m銀メダリストのツェガイ選手が強いですね。

10000mに続いてエチオピアが金メダルを獲得しています。

 

上位6名は接戦でした。

10000m金メダリストのギデイ選手と東京オリンピックの金メダリストのハッサン選手は勝てませんでした。

 

田中希実選手は1000mから2000mのペースアップは対応できていました。

2分54秒なので上手く対応できたと思います。

しかし、後半はペースが落ちてしまい、入賞ラインとは差がつきました。