2015年10月12日13時5分
第27回出雲全日本大学選抜駅伝競走
がスタートしました。
どんなレースだったのか
区間ごとに結果を見ながら
戦略を振り返っていきましょう。
優勝校はどの大学か?
勝因は何だったのか?
[ad#co-1]
1区の結果と振り返り
1区はエースを配置している
大学が多かったです。
駒澤大学はエースの中谷選手、
青山学院大学は小椋選手です。
他の注目選手は
第一工業大学のカリウキ選手です。
ハイペースになることが予想できます。
前半はカリウキ選手が引っ張って
中谷選手や他の有力校の選手も
付いて行きました。
中谷選手を1区に配置したのは
最善だったと思います。
カリウキ選手が引っ張ってくれたことで
上手く流れに乗れていました。
中盤に入って東洋大学の
高橋選手が仕掛けました。
持ちタイム的には
他の選手より少し落ちるのですが、
東洋は前半型のオーダーなので
勝負をかけたんでしょう。
後半に入ると駒澤大学が抜け出しました。
逆に東洋大学は落ちていきます。
駒澤大学は最後までトップをキープして
2区の其田選手にたすきを渡しました。
2位は15秒差で青山学院大学
東洋大学はコースを間違える
というアクシデントがあり
1分23秒差の12位でした。
東洋大学の高橋選手は
ペースが落ちてきていて
余裕が無かったんでしょう。
コースを正しく認識することができず、
コースを間違えた後も
状況を理解できるまでに
時間がかかりました。
1区通過順位
1位 駒澤大学
2位 青山学院大学
3位 第一工業大学
4位 明治大学
5位 東海大学
6位 早稲田大学
7位 山梨学院大学
8位 京都産業大学
区間賞 中谷圭佑(駒澤大学)
2区の結果と振り返り
2区で注目したいのは
東洋大学の服部勇馬選手です。
服部勇馬選手は
東洋大学のエースなんですが
2区の配置されたということは
調子があまり良くないんでしょう。
オーダーから東洋大学の
苦しさが伝わってきます。
しかも、東洋大学は1区で
大きく出遅れてしまいました。
ここからの立て直しは
精神的にかなり厳しいです。
2区で他の注目の選手は
中央学院大学の潰滝選手です。
2区は東洋大学と
中央学院大学が追い上げました。
他の大学は大きい順位変動はありませんでした。
駒澤大学と青山学院大学の差は
少しだけ開いて24秒差になりました。
2区通過順位
1位 駒澤大学
2位 青山学院大学
3位 明治大学
4位 東海大学
5位 早稲田大学
6位 山梨学院大学
7位 京都産業大学
8位 東洋大学
区間賞 潰滝大記(中央学院大学) ※区間新
3区の結果と振り返り
3区の注目選手は
青山学院大学の久保田選手と
東洋大学の服部弾馬選手です。
トップの駒澤大学は工藤選手です。
工藤選手も力のある選手なんですが、
久保田選手に比べると少し落ちます。
駒澤大学はどれだけ差をキープできるか
という区間になります。
予想通り、
青山学院大学が差を詰めてきました。
一気に詰めるというわけではなく、
少しずつ差が詰めていきました。
東洋大学の服部弾馬選手も
すばらしいペースで
追い上げていきました。
3区の残り1kmを切ってから
青山学院大学が切り替えて
ペースを上げました。
ついに駒澤大学を逆転しました。
駒澤大学は5秒差で4区に入ります。
3区通過順位
1位 青山学院大学
2位 駒澤大学
3位 東海大学
4位 山梨学院大学
5位 東洋大学
6位 早稲田大学
7位 明治大学
8位 中央学院大学
区間賞 久保田和真(青山学院大学)
[ad#co-2]
4区の結果と振り返り
4区は青山学院大学と
駒澤大学のトップ争いと
東海大学、山梨学院大学、東洋大学、
早稲田大学の3位争いになりました。
トップ争いは駒澤大学が
すぐに追いついて、
ずっと並走していましたが、
終盤に青山学院大学の
下田選手がスパートしました。
駒澤大学の馬場選手は
青山学院大学のスパートに対応して
1秒差の2位でたすきを渡しました。
3位争いも激しくて終盤になって
東洋大学の口町選手がスパートしました。
東洋大学は1区の出遅れから
ここまで立て直せるのはすばらしいです。
青山学院大学の下田選手が
4区終了のインタビューで
言っていたんですが、
アンカーの6区に一色選手がいるので
トップと並んでたすきを渡せれば勝てる
という自信を持っていました。
一色選手を6区に配置することができる
青山学院大学の層の厚さが
選手を走りやすい状況にさせています。
精神的には青山学院大学の方が
圧倒的に有利です。
駒澤大学についていくだけでいいので
無理に仕掛ける必要はありません。
4区通過順位
1位 青山学院大学
2位 駒澤大学
3位 東洋大学
4位 山梨学院大学
5位 東海大学
6位 早稲田大学
7位 明治大学
8位 中央学院大学
区間賞 口町亮(東洋大学)
5区の結果と振り返り
5区は4区と同じように
青山学院大学と駒澤大学のトップ争いと
東海大学、山梨学院大学、東洋大学、
早稲田大学の3位争いになりました。
トップ争いは駒澤大学が前に出て
青山学院大学を離そうとしますが離れません。
終盤になってラストスパートで
駒澤大学が青山学院大学を
離そうとしますが、
青山学院大学の山村選手は
スパートに対応して離れません。
結局、駒澤大学は青山学院大学に
1秒差しかつけることはできませんでした。
駒澤大学の西山選手は
区間賞だったんですが、
5区終了のインタビューで
差をつけることができなかったのが
反省点と言っていました。
区間賞だというのに満足している
顔ではありませんでした。
3位争いは東洋大学が3位をキープ、
山梨学院大学も4位をキープしました。
山梨学院大学の4位は予想外でした。
山梨学院大学は出雲駅伝は成績が悪く、
アンカーの留学生選手で
何とか5位くらいに入る
というイメージでした。
山梨学院大学のアンカーは
ニャイロ選手です。
トップとは1分9秒差なので
逆転は難しいのですが、
3位の東洋大学とは19秒差なので
アクシデントが無ければ
逆転は確実にできます。
5区通過順位
1位 駒澤大学
2位 青山学院大学
3位 東洋大学
4位 山梨学院大学
5位 東海大学
6位 早稲田大学
7位 明治大学
8位 中央学院大学
区間賞 西山雄介(駒澤大学)
6区の結果と振り返り
6区は駒澤大学の大塚選手と
青山学院大学の一色選手の
一騎打ちとなりました。
力は一色選手の方が上なので
駒澤大学としては厳しくなりました。
6区で他に注目の選手は
山梨学院大学のニャイロ選手です。
注目のニャイロ選手ですが、
たすきを掛ける時に
手間取ってしまいました。
事前にたっぷりと
練習はしてきたと思いますが、
本番で緊張したんでしょう。
初めての駅伝なので
いい経験になったと思います。
数秒のロスになってしまいましたが、
たすきを掛けてからは
ペースアップしていきました。
青山学院大学と駒澤大学のトップ争いは
青山学院大学が前に出て
駒澤大学は必死に付いて行く
という展開です。
駒澤大学は2位を守るというより
優勝しか見ていないという戦略でした。
必死についていた駒澤大学ですが、
少しずつ差が離れていきます。
一方、山梨学院大学は
東洋大学を抜いて3位になっていました。
青山学院大学の優勝は
ほぼ決まりという状況で、
後は山梨学院大学が駒澤大学に
追いつけるかどうかが
見どころとなりました。
駒澤大学は無理をして
青山学院大学についていたので、
後半になってペースが
上がりませんでした。
残り1kmを切った所で
2位が入れ替わりました。
ニャイロ選手はすばらしい走りでした。
第27回出雲駅伝の最終結果
優勝 青山学院大学
2位 山梨学院大学
3位 駒澤大学
4位 東洋大学
5位 東海大学
6位 早稲田大学
7位 中央学院大学
8位 明治大学
まとめ
1番予想外だったのは
山梨学院大学の好走です。
5区までにここまでの順位で
来るとは思いませんでした。
青山学院大学の勝因は層の厚さです。
アンカーに一色選手を配置できたことで
5区までの選手が
安心して走ることができました。
駒澤大学は3位になってしまいましたが、
最善を尽くしたと思います。
これ以上ないオーダーで
青山学院大学を苦しめました。
面白いレースで楽しむことができました。
全日本や箱根が楽しみです。
[ad#co-3]
関連記事