2024年11月24日に第44回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)が行われました。
この記事では総合順位とタイム、区間賞、各チームの区間順位と感想について書いています。
クイーンズ駅伝2024結果
総合順位・タイム
優勝 2:13:54 JP日本郵政グループ
2位 2:14:21 積水化学
3位 2:15:26 しまむら
4位 2:15:40 パナソニック
5位 2:15:50 エディオン
6位 2:16:55 岩谷産業
7位 2:16:57 第一生命グループ
8位 2:17:00 資生堂
↑ここまでがシード権獲得
9位 2:17:09 ユニクロ
10位 2:17:38 天満屋
11位 2:18:05 ダイハツ
12位 2:18:15 豊田自動織機
13位 2:19:11 三井住友海上
14位 2:19:31 シスメックス
15位 2:19:38 肥後銀行
16位 2:19:42 大塚製薬
17位 2:20:27 ルートインホテルズ
18位 2:20:32 日立
19位 2:20:37 京セラ
20位 2:21:19 東京メトロ
21位 2:22:31 デンソー
22位 2:23:25 ニトリ
23位 2:23:40 ベアーズ
24位 2:23:54 スターツ
予想記事
2024年11月24日に第44回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)が行われます。 この記事では全チームの順位予想と注目チームの戦力分析をしています。 クイーンズ駅伝2024概要 日程:2024年11月24 …
区間賞
1区 田浦英理歌(積水化学)
2区 山本有真(積水化学)※区間新記録
3区 五島莉乃(資生堂)
4区 ヘレン・エカラレ(豊田自動織機)
5区 細田あい(エディオン)
6区 太田琴菜(JP日本郵政グループ)
上位チームの区間順位と感想
優勝 JP日本郵政グループ
予想順位 3位
区間順位
1区 3位 菅田雅香
2区 2位 牛佳慧
3区 2位 廣中璃梨佳
4区 3位 カリバ・カロライン
5区 4位 鈴木亜由子
6区 1位 太田琴菜
状態が不安な選手が多かったんですが、全体的に良かったです。
状態が良ければ積水化学と面白い勝負が出来そうなのにと思っていたら希望通りの面白い勝負になりました。
3区の廣中璃梨佳選手は今シーズン初レースで区間2位の好走でした。
実力を考えるとまだまだですが、東京世界陸上の出場が期待できるレベルになってきました。
5区の鈴木亜由子選手も状態が全然分からなかったんですが、そこそこ良かったです。
6区はアンカー勝負になって、太田琴菜選手が勝ちました。
最近は駅伝で結果を出せていなかったんですが、今回は立命館大学時代の強い駅伝力が戻ってきたような走りでした。
1区2区は前回と同じオーダーでしたが、2人とも前回より速かったです。
この2人の好走のおかげで、ずっと前で勝負できたのは良かったと思います。
次回も積水化学と良い勝負になりそうです。
2位 積水化学
予想順位 優勝
区間順位
1区 1位 田浦英理歌
2区 1位 山本有真
3区 6位 佐藤早也伽
4区 6位 楠莉奈
5区 3位 新谷仁美
6区 4位 森智香子
オーダーは4区以外は前回と同じでした。
前回と比べると3区と5区が遅かったです。
1区の田浦英理歌選手は区間賞の素晴らしい走りで、かなり優勝に近づいたと思いました。
2区の山本有真選手は2年連続の区間賞でした。
4区の楠莉奈選手は外国人選手が10人走った中で、区間6位に入りました。
全体的に悪くはなかったんですが、日本郵政が強かったです。
次回も面白い勝負になりそうです。
3位 しまむら
予想順位 11位
区間順位
1区 5位 山ノ内みなみ
2区 4位 山田桃愛
3区 9位 安藤友香
4区 15位 河辺友依
5区 2位 鈴木杏奈
6区 3位 髙橋優菜
過去最高順位でした。
1区で山ノ内みなみ選手が好位置につけて、そのままずっと6位以内を走っていました。
プリンセス駅伝7位から上げてきました。
東日本女子駅伝にも4人出場していて、上手く合わせてきたなと思いました。
5区を走った鈴木杏奈選手は力をつけてきましたね。
トラックでも良いタイムが出ています。
2区を走った山田桃愛選手も好走していて、総合力がかなり上がっていると思います。
次回もクイーンズ8候補になってきます。
4位 パナソニック
予想順位 2位
区間順位
1区 6位 信櫻空
2区 12位 保坂晴子
3区 3位 渡邊菜々美
4区 12位 ジャネット・ニーヴァ
5区 4位 石川桜子
6区 7位 森田香織
4区以外は前回と近い成績になっています。
ジャネット・ニーヴァ選手は前回も走ったんですが、前回よりかなり遅かったです。
オーダーを見て5区予想の中村優希選手が欠場で厳しくなったと思っていたら予想外のことが起こりました。
高卒ルーキーの石川桜子選手が予想を大きく上回る走りをしました。
高校時代の実績は高校駅伝1区17位、日本選手権クロカンU20の6kmで5位。
トラックのタイムは速くなかったです。
急に凄い選手が出てきました。
次のレースがめちゃくちゃ気になりますね。
森田香織選手は引退レースでした。
主要区間を走ることが多く、安定して区間上位の成績を残した選手でした。
5位 エディオン
予想順位 7位
区間順位
1区 7位 水本佳菜
2区 9位 中島紗弥
3区 7位 矢田みくに
4区 11位 名和夏乃子
5区 1位 細田あい
6区 15位 平岡美帆
6区は少し遅かったですが、全体的に良い結果だったと思います。
細田あい選手は5区区間賞でした。
ベルリンマラソンで好タイムを出して、駅伝にも上手く合わせてきました。
水本佳菜選手と矢田みくに選手が力をつけて、名和夏乃子選手が加入して強くなりました。
次回は3位以内もあるかもしれません。
6位 岩谷産業
予想順位 9位
区間順位
1区 15位 安井絵理奈
2区 12位 西尾咲良
3区 4位 川村楓
4区 17位 小山愛結
5区 7位 中野円花
6区 6位 八木美羽
2年連続でクイーンズ8です。
各区間の成績が前回と似ています。
前回と同じように3区で川村楓選手が大きく順位を上げました。
トラックでもタイムを出しているので素晴らしいです。
7位 第一生命グループ
予想順位 4位
区間順位
1区 13位 鈴木優花
2区 16位 樋口ほのか
3区 5位 小海遥
4区 16位 増渕祐香
5区 6位 出水田眞紀
6区 8位 松本奈々
ずっと岩谷産業と近い位置を走っていました。
1区の鈴木優花選手が予想よりも遅かったです。
パリオリンピックのマラソンから回復できてないんでしょうか。
3区の小海遥選手と5区の出水田眞紀選手の好走でシード権はキープできました。
8位 資生堂
予想順位 6位
区間順位
1区 8位 風間歩佳
2区 3位 井手彩乃
3区 1位 五島莉乃
4区 24位 石田萌笑
5区 8位 一山麻緒
6区 20位 大谷菜南子
ジュディ選手の欠場が大きすぎました。
さらに、直前で高島由香選手が欠場になったのも痛すぎます。
しかし、1区でルーキーの風間歩佳選手が好走したのは良かったです。
層が薄いチームなので、新加入の選手が戦力になるのは大きいです。
五島莉乃選手は今回も良かったです。
これで4年連続で区間賞です。
次回は3区32分台を出してほしいです。
9位 ユニクロ
予想順位 8位
区間順位
1区 11位 川口桃佳
2区 11位 後藤夢
3区 10位 吉川侑美
4区 4位 オマレ・ドルフィン・ニャボケ
5区 11位 平井見季
6区 9位 阿部円海
柳谷日菜選手は欠場でした。
8位と9秒差だったので、クイーンズ8までもう少しでした。
全体の結果を見ると、1区2区はもう少し速く走れる実力があると思います。
この2人は前回も同じ区間で良い走りではなかったです。
10位 天満屋
予想順位 13位
区間順位
1区 2位 吉薗栞
2区 10位 立迫志穂
3区 12位 松下菜摘
4区 17位 片岡碧巴葉
5区 9位 西村美月
6区 12位 山口綾
今回はシード権は厳しいと思いましたが、予想以上に良かったです。
1区の吉薗栞選手が区間賞と同タイムの素晴らしい走りでした。
その後も大崩れすることなく、つなぎました。
前田穂南選手が戻ってくれば、次回はクイーンズ8に復帰できそうです。
11位 ダイハツ
予想順位 5位
区間順位
1区 9位 西出優月
2区 14位 村尾綾香
3区 8位 加世田梨花
4区 14位 武田千捺
5区 17位 松田瑞生
6区 13位 竹本香奈子
区間順位は8位が最高で、順位を大きく上げていく選手がいなかったです。
5区を走った松田瑞生選手はかなり悪かったです。
同じベルリンマラソンを走って同じくらいのタイムを出した細田あい選手は良かったんですけどね。
ダイハツはクイーンズ8濃厚だと思っていたので、驚きの結果でした。
他のチームの感想
12位 豊田自動織機
ヘレン・エカラレ選手が4区区間賞でした。
大崩れしなかったので、予想以上の順位になりました。
13位 三井住友海上
1・3・5区が遅すぎました。
来年度は不破聖衣来選手が加入予定とのことで楽しみです。
14位 シスメックス
4位だったプリンセス駅伝と比べると成績が落ちました。
6区の瀬川帆夏選手は区間5位の好走でした。
15位 肥後銀行
酒井美玖選手は欠場でした。
欠場予想だったので、予想順位と近い結果になっています。
16位 大塚製薬
1区の棚池穂乃香選手が遅すぎました。
前回も1区は23位と大きく遅れたので、次回は誰を配置するんでしょうか。
3区の小林香菜選手は少し内容が落ちました。
プリンセス駅伝と東日本女子駅伝で10km区間を走った影響があったでしょうか。
17位 ルートインホテルズ
6区は遅かったですが、全体的に予想より速かったです。
18位 日立
鈴木千晴選手がプリンセス駅伝に続いて好走しています。
2区の奥本菜瑠海選手は予想より遅かったです。
19位 京セラ
小園怜華選手は前回も2区だったんですが、22位から7位に大幅に上がっています。
6区を走った池田こまち選手は区間順位も区間タイムも前回と全く同じでした。
20位 東京メトロ
初出場でした。
前半でもう少し良い位置につけたかったなという結果でした。
21位 デンソー
池内彩乃選手が5区で14位と好走しています。
22位 ニトリ
1区の古川璃音選手の23位は予想よりかなり遅いです。
前回も3区25位とかなり悪かったです。
トラックのタイムは順調に伸びているので、次回は好走してほしいです。
23位 ベアーズ
初出場でした。
坂口愛和選手はプリンセス駅伝は3区5位でしたが、今回は3区19位でした。
24位 スターツ
プリンセス駅伝で1区区間賞だった伊澤菜々花選手がクイーンズ駅伝でも素晴らしい走りでした。
トラックでも良いタイムが出ているので、日本選手権とか楽しみです。
前回の結果
2023年11月26日に第43回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)が行われました。 この記事では総合順位とタイム、区間賞、各チームの区間順位と感想について書いています。 クイーンズ駅伝202 …
積水はこれ以上無い滑り出しでしたが、エース区間走ったマラソン組で90秒は誤算あったと思います。
森選手と山本選手の配置が逆だったら優勝だった気もしますが、日本郵政が粘りましたね。新谷さんはキレを欠いていたのが気になりました。
しまむらチームの躍進は好感持てました。東日本女子駅伝を叩き台にして仕上げてきましたよね。東日本女子駅伝がクイーンズに弊害あった説ありますが、昔は東日本実業団駅伝→東日本女子駅伝→国際千葉駅伝も普通だったので、私的にはさして問題ないスケジュールだとは思います。しまむらチームが3位に入ってくれて良かったです。東日本女子駅伝が報われたと感じました。
積水化学は上手くいった前回のオーダーを変えにくかったと思います。
3区5区が前回と同じくらいの結果だったら今回も優勝できてましたからね。
しまむらは良かったですね。
東日本女子駅伝も上手く利用したなという感想です。
長い区間の連続じゃなければ、問題ないスケジュールだと思います。
しまむら・山ノ内さんの“本番用”エンジンに驚いた。東日本女子駅伝で10㎞走った時33分以上かかって、小林さんに1分以上大差つけられてたから1区上位は予想外だった。アップダウン厳しいコースを平均㎞/3:08で走りきったのはちょっと想像出来なかった!東日本の時は平均3:19だったというのに。2週間で何があったのか?それとも調整練習で流してた10㎞だったのか?
小林さんは対照的に“続かなかった”。小林さんが東日本で余力残して走ってたら区間上位だったのか?
クイーンズは時々予想外の快走する選手出るから面白い。伊澤さんは最初から引かなかったら区間賞だったと思うけど、最初から引っ張った心意気は輝いていた。来年はラストまで温存して区間賞取って欲しい。弘山さんのような存在になって欲しい。
山ノ内選手は集団で走ったほうが強いと思います。
距離も10kmより今回くらいのほうが得意だと思います。
ということで次回も1区に配置される可能性が高いと思います。
伊澤選手はチームの戦力を考えると大量リードがほしいので、積極的にいくしかないと思います。
負けた積水の監督さんが、日本郵政は想定外の走りだったと言ってましたが…
日本郵政のオーダーを見る限り、決して想定外ではなかったと思います。
ただ 廣中&鈴木選手にしても最近の状態が分かり難かったので 悪い方へ想定していた? と思うので、これで負けたなら やはり今回は日本郵政の方が強かったと言わざるを得ないと思います。
積水はミスの無いレースだったと思いますが、欲を言えば 2区で山本選手がもっと2位以下を引き離したかったと思いますが…
日本郵政 牛選手も区間新だったと言う事を考えたら しょうがないですね。
牛選手は日本郵政に入ってから一気に強くなってるので 大器晩成型かも?
あと アンカーの森選手は最初の入りが速すぎたかも?
もっと終盤勝負を意識して慎重に入った方が良かったかも?
ところで、解説の高橋尚子さんが 来年三井住友に拓大不破選手の入社を口にした事でちょっとしたニュースになってましたが…
三井住友に入ってから どうなるんでしょうか?
そうですね。1区で上位スタート、3区で上位と団子なら4区でリードを取って5、6区は五分でいける算段は立ちますよね。昨年までと同じく、4区で日本人選手だったらそこで逆転されて終戦だったと思いますが、4区カロラインで弱点がストロングポイントになりましたよね。3区に廣中さんが入った事で「爆走」までいかなくても区間5位以内では走るのだろうとは思いました。体も絞れていたので想定より良かったでしょうね。ただ、故障の山から復帰したので、無理せず来年に向けてじっくり走り込んで欲しいですね。
積水は新谷さんが1分は誤算だったかもですね。ラストキレる山本さんをアンカーにしなかったのも疑問でした。田浦さんが来年3区走れると11分台の優勝タイムもある気がします。
不破さんはかつての三井住友の鈴木監督なら面白いですが、渋井さん以降は樺沢さんが目立つ程度で小林さんも不振に喘いでいます。どこまで社を挙げたバックアップ体制敷けるかでしょうね。それこそ駅伝度外視でリハビリさせるくらいでないと復活は難しいとも思います。
1人の選手だけなら想定内でも6人全員好走は想定外の人が多かったと思います。
解説の高橋尚子さんもネットの評判も積水化学が抜けているという評価でした。
日本郵政の高橋監督も120点というコメントから想定以上だったと思います。
積水化学は新谷仁美選手はミスといってもいい結果だったと思います。
森選手は3000mSCでも最初の入りが速いことが多いので、いつも通りの走りなのかなと思います。
不破選手はまずは東京世界陸上の10000m代表を狙っていくと思います。
拓大不破選手は、先日の全日本の走りを見た限りだと 来年の東京世陸はスルーして4年後のロス五輪を目標にした方がいいかも?
とにかく、現状は調子云々というより 良かった頃と比較してフォームが全くの別人だったので、かなり長い目で見る必要があるかも?
今考えたら、1年の時の衝撃の走りでメディアが盛り上がり過ぎたり、解説の金哲彦さんが「将来はマラソンで必ず世界記録を出せます!」と断言するなど…
とにかく様々なプレッシャーや期待を掛け過ぎた「ドルーリー症候群」かも?
「ドルーリー症候群」は絶妙な表現!
ここのところ久保さんもマスメディアの注目で力を出し切れてない気がするので、マスメディアに規制かける「ドルーリールール」も必要。その点で田中さんのマスメディア耐性は別格だとも感じる。
不破さんは2年はリハビリしないと心身整わないと思う。練習拠点を海外に移しても良いかも。
ドルーリー症候群にならないように久保さんはガードされて欲しい。久保さんが、積水か名城に進むとより、特性が磨かれる気がしますが、来年の今頃は久保さんの進路が注目浴びてそうですよね。