東京オリンピック女子5000m結果と感想

2021年7月30日に東京オリンピックの女子5000m予選、8月2日に決勝が行われました。

日本人選手は廣中璃梨佳・萩谷楓・田中希実の3選手が出場しています。

この記事では結果と感想について書いています。

 

東京オリンピック女子5000m予選結果と感想

通過条件:5着+5

Q:着順通過、q:タイム通過

1組

1位 14:47.89Q シファン・ハッサン(オランダ)

2位 14:48.01Q アグネスジェベト・ティロップ(ケニア)

3位 14:48.31Q センベレ・テフェレ(エチオピア)

4位 14:48.52Q エイガイエフ・タイエ(エチオピア)

5位 14:50.36Q リリアンカサイト・レンゲルク(ケニア)

6位 14:50.92q ヤセミン・ジャン(トルコ)

7位 14:51.34q カリッサ・シュワイザー(アメリカ)

8位 14:53.43q セラマウィット・バヨウルン(イスラエル)

9位 14:55.87q 廣中璃梨佳(日本郵政グループ)※日本歴代3位

10位 14:59.55q アンドレア・セカフィーン(カナダ)

11位 15:00.16 ラウラエステル・ガルバンロドリゲス(メキシコ)

12位 15:04.95 萩谷楓(エディオン)※日本歴代6位

13位 15:09.47 ジェシカ・ジャド(イギリス)

14位 15:24.39 カミル・ブスコム(ニュージーランド)

15位 15:25.72 プリスカ・チェサン(ウガンダ)

16位 15:26.19 ルシア・ロドリゲス(スペイン)

17位 15:33.39 ジュリエアン・スタエリ(カナダ)

18位 15:50.07 ローズ・デービス(オーストラリア)

19位 15:59.40 サラ・チェランガト(ウガンダ)

ハッサン選手とエチオピア・ケニア人選手が強かったです。

 

廣中璃梨佳選手は前半は1km3分ペースで先頭を走っていました。

最後は上げたんですが、着順通過はできませんでした。

結果的にタイムでの通過となりました。

タイムは自己ベストで日本記録まであと少しに迫りました。

解説は増田明美さんでしたが、記録にはあまり興味がない感じでした。

決勝に進めば日本記録もありそうだったので、言ったほうが良かったんじゃないかと思います。

 

萩谷楓選手も自己ベストでした。

萩谷選手にとっては理想的なペースだったと思います。

2組

1位 14:55.74Q グダフ・ツェガイ(エチオピア)

2位 14:55.77Q ヘレン・オビリ(ケニア)

3位 14:55.83Q ナディア・バットクレッティ(イタリア)

4位 14:56.14Q エリーズ・クラニー(アメリカ)

5位 14:56.82Q カロリーネビエルケリ・グローブダール(ノルウエー)

6位 14:59.93 田中希実(豊田自動織機TC)※日本歴代4位

7位 15:00.07 レーチェル・シュナイダー(アメリカ)

8位 15:02.59 ラヘル・ダニエル(エリトリア)

9位 15:03.22 エイミーエロワーズ・マーコフク(イギリス)

10位 15:09.68 エイリシュ・マコルガン(イギリス)

11位 15:11.27 ジェニー・ブランデル(オーストラリア)

12位 15:11.47 エスター・チェベト(ウガンダ)

13位 15:13.94 ドミニク・スコット(南アフリカ)

14位 15:14.96 ケート・バンバスカーク(カナダ)

15位 15:21.65 イソベル・バットドイル(オーストラリア)

16位 15:47.01 ディアネ・ファンエス(オランダ)

17位 15:55.94 マルテ・ヤンクリジェ(ルワンダ)

途中棄権 クララ・ルカン(スロベニア)

失格 フランシーヌ・ニョンサバ(ブルンジ)

2組は1組と比べるとペースが遅かったです。

2組もエチオピア人選手とケニア人選手が上位に入っています。

 

田中希実選手はややスローペースでも前に出ませんでした。

本人が後でコメントしていましたが、ラスト勝負をしたかったようです。

私もそうだろうなと思っていました。

スピード練習に力を入れていたので、強い選手相手に試してみたくなる気持ちは分かります。

 

予選通過は難しくなったと思いましたが、どこまで通用するのか楽しみでもありました。

田中選手のスピードであれば着順通過もありえると思っていました。

結果は着順通過はできずに、タイムもわずかに届きませんでした。

しかし、自己ベストで14分台に突入しました。

 

決勝の結果と感想

1位 14:36.79 シファン・ハッサン(オランダ)

2位 14:38.36 ヘレン・オビリ(ケニア)

3位 14:38.87 グダフ・ツェガイ(エチオピア)

4位 14:39.62 アグネスジェベト・ティロップ(ケニア)

5位 14:41.24 エイガイエフ・タイエ(エチオピア)

6位 14:45.11 センベレ・テフェレ(エチオピア)

7位 14:46.29 ナディア・バットクレッティ(イタリア)

8位 14:46.49 ヤセミン・ジャン(トルコ)

9位 14:52.84 廣中璃梨佳(日本郵政グループ)※日本新記録

10位 14:54.39 セラマウィット・バヨウルン(イスラエル)

11位 14:55.80 カリッサ・シュワイザー(アメリカ)

12位 14:55.85 リリアンカサイト・レンゲルク(ケニア)

13位 14:55.98 エリーズ・クラニー(アメリカ)

14位 15:09.37 カロリーネビエルケリ・グローブダール(ノルウエー)

15位 15:12.09 アンドレア・セカフィーン(カナダ)

優勝したシファン・ハッサン選手はラスト300m過ぎでトップになりました。

ラスト1周は57秒でした。

スローペースでもなかったのに、ラストが速すぎます。

 

2~6位にはケニアとエチオピア人選手が入っています。

 

廣中璃梨佳選手は序盤は先頭を走っていました。

最後は離されましたが、ラスト1kmを2分54秒で走っています。

ゴールタイムも素晴らしく、福士加代子選手の日本記録を16年ぶりに更新しました。

個人的にはかなり盛り上がったんですが、増田明美さんはゴールして少ししてから「あっ、日本記録ですね」と、あまり記録には興味がなさそうでした。

金哲彦さんなら「ラスト1周を67秒で走れば日本記録ですよ!!」と興奮気味で解説していたと思います。

 

日本人選手の9位という結果は予想よりも良かったです。

日本記録もまだまだ更新できそうな感じです。