オリンピックには参加標準記録といって、

国際陸連(IAAF)が設定したタイムです。

 

オリンピックに参加するには

参加標準記録を定められた期間内に

切らないといけません。

 

 

参加標準記録に対して

陸連設定タイムというのがあります。

 

陸連設定タイム日本陸連が考えたタイムで、

選考基準に関わってきます。

 

参加標準記録と陸連設定タイムは?

リオオリンピックマラソンの

参加標準記録と陸連設定タイムは

どうなっているんでしょうか?

参加標準記録

男子 2時間19分

女子 2時間45分

 

※2015年12月10日に変更されました。

それまでは男子2時間17分

女子2時間42分でした。

 

陸連設定タイム

男子 2時間06分30秒

女子 2時間22分30秒

 

参加標準記録と日本のマラソンレベル

日本のマラソンのレベルは下がっていますが、

参加標準記録を見て分かる通り、

日本のマラソンのレベルは

世界から見ればかなり高いです。

 

ハッキリ負けているのは

エチオピアとケニアくらいです。

 

日本の選手にとっては

参加標準記録を切ることは簡単で

すでに多くの選手が切っています。

 

参加標準記録が遅いんじゃないの?

と思う人もいるでしょうけど、

このくらいのタイムに設定しないと

難しい国が多いということです。

 

参加標準記録が変更されたということは、

このままだと参加者が少ないと

判断したのでしょう。

 

陸連設定タイムはなぜ作られたのか?

日本陸連が設定したタイムによって

今、大きな話題となっている問題があります。

 

福士加代子選手が大阪国際女子マラソンで

設定タイムを切って優勝したのに

なぜ内定しないのか?

という疑問を持っている人が多いです。

 

この問題に関してはこちらの記事をよんでください。

リオオリンピックマラソン代表の選考基準を簡単に説明します

 

設定タイムは選考基準を

ややこしくしているだけで

意味がないんじゃないのか?

という疑問があります。

 

この点に関しては私も

設定タイムは無いほうが良かったと思います。

 

じゃあなぜ陸連は設定タイムを作ったのか?

 

私の推測ですが、

タイムを意識して欲しかったのだと思います。

 

最近の日本人選手のマラソンを見ていると

順位にこだわって、

タイムを軽視していることが多いです。

 

オリンピックや世界陸上は

国内マラソンとはレベルが全然違うので、

ある程度のタイムで走れる走力がないと、

勝負にならないんですよね。

 

国内マラソンはただ勝つだけじゃなくて

圧倒的なタイムで走り切って欲しいんです。

 

ある程度のタイムで走り切った

という経験はオリンピックや世界陸上で

大きく生きてくると思います。

 

こういう理由だと思うので、

設定タイムを作ったメリットは

無いわけではないんですが、

選考基準がややこしくなりすぎる

というデメリットは大きいです。

 

 

マラソンに詳しいごく一部の人しか

理解できていないでしょう。

 

ですから、設定タイムは無くして

選考基準にタイムを重視すると

明記するのがいいと思います。

 

タイムは重要ですよ。

タイムは気象条件やコースによる

言われていますが、

順位も相手の強さによりますからね。

 

相手が弱ければ優勝の価値は低くなります。

だから、マラソンの選考って

本当に難しいんですよ。

 

 

一発選考に関してはこちらの記事を読んでください。

オリンピックのマラソン選考を一発勝負にできない2つの理由!

 

リオオリンピックの予想

リオオリンピック女子マラソン予想!優勝候補と日本代表選手の順位は?

リオオリンピック男子マラソン予想!優勝候補と日本代表選手の順位は?