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2020日本選手権陸上長距離の予想と注目選手!各種目の優勝候補は?

2020年12月4日に第104回日本陸上競技選手権大会の長距離種目が行われます。

今回の日本選手権は東京オリンピックの日本代表選手選考競技会になっています。

 

この記事では種目ごとに予想と優勝候補・注目選手の紹介をしています。

東京オリンピックの参加標準記録や日本記録更新するにはどのくらいのラップタイムを刻んでいけばいいのかの目安も書いてあります。

 

2020日本選手権長距離の競技日程

2020年12月4日

15時30分 女子3000m障害

16時05分 男子3000m障害

16時24分 男子5000m

16時50分 女子5000m

17時15分 女子10000m

17時53分 男子10000mB組

18時29分 男子10000mA組

テレビ放送

NHK BS1 16時~19時10分

 

女子3000m障害はネット中継があると思います。

2020日本選手権長距離の予想と注目選手

エントリーリスト

外国人選手がオープン参加となっていますが、ほとんどの選手がペースメーカーだと思います。

女子3000m障害

日本記録:9:33.93

東京オリンピック参加標準記録:9:30.00

 

女子3000m障害は吉村玲美選手・山中柚乃選手・石澤ゆかり選手が優勝候補です。

 

吉村玲美選手はディフェンディングチャンピオンです。

昨年度から負けなしですが、山中柚乃選手が全日本実業団で好記録を出して、分からなくなりました。

石澤ゆかり選手は前回は2位、2年前は優勝している実力者です。

吉村玲美選手が有利だと思いますが、接戦で面白い勝負になりそうです。

 

東京オリンピックの参加標準記録は日本記録より速いです。

今回は日本記録更新は難しいと思うので、まずは9分40秒を切ってほしいです。

男子3000m障害

日本記録:8:18.93

東京オリンピック参加標準記録:8:22.00

 

男子3000m障害は三浦龍司選手・塩尻和也選手・阪口竜平選手が優勝候補です。

 

三浦龍司選手は日本記録まで0秒44まで迫っています。

東京オリンピック参加標準記録より速いタイムを持っているんですが、有効期限外でした。

塩尻和也選手は2年前の優勝者、阪口竜平選手はディフェンディングチャンピオンです。

 

今回の優勝者は東京オリンピックの参加標準記録を突破すると予想しています。

参加標準記録を突破しての優勝だと日本代表選手に内定です。

17年ぶりの日本記録更新もあると思います。

 

※追記

三浦龍司選手が欠場となりました。

ハードルの練習中に左足を打撲したようです。

 

男子5000m

日本記録:13:08.40

東京オリンピック参加標準記録:13:13.50

 

男子5000mは遠藤日向選手・松枝博輝選手・坂東悠汰選手・吉居大和選手が優勝候補です。

大迫傑選手はエントリーしていますが、10000mだけ走ると予想しています。

 

オープン参加の外国人選手が東京オリンピックの参加標準記録を突破できるペースで引っ張ってくれると思います。

1周64秒だと13分20秒です。

おそらく、1周64秒で4000mまで引っ張ってくれて、ラスト1kmを2分33秒50でいけるか、というレースになると思います。

 

優勝候補に挙げた4選手は全員ラストのスピードがある選手です。

中でも1番速いのは遠藤日向選手だと思います。

しかし、今回はラスト勝負になる可能性は低く、余力のある人が勝つことになると思います。

 

他に注目しているのは石田洸介選手です。

優勝は難しいと思いますが、高校記録の更新は期待できます。

高校記録は石田洸介選手が持っている13分34秒74です。

 

※追記

遠藤日向選手が欠場となりました。

10月下旬に右アキレス腱を痛めたが、今はほぼ完治しているとのことです。

女子5000m

日本記録:14:53.22

東京オリンピック参加標準記録:15:10.00

 

女子5000mは田中希実選手と廣中璃梨佳選手が優勝候補です。

この2人だけが有効期間内に参加標準記録を突破していて、優勝すれば日本代表選手内定です。

 

オープン参加の外国人選手が2人いるので、1周73秒のペースで進むと思います。

1周73秒は15分12秒50ペースです。

 

田中希実選手と廣中璃梨佳選手には日本記録を期待していますが、今回はペースメーカーに付いていくと予想しています。

どちらかが飛び出せば付いていくと思います。

優勝タイムは15分05秒くらいを予想しています。

 

3位候補は萩谷楓選手です。

4000mまでは先頭集団に付いていけていると予想しています。

 

他に注目しているのは田﨑優理選手です。

クイーンズ駅伝では成績が良くなかったですが、今シーズンはトラックで大幅に記録を更新しています。

 

ディフェンディングチャンピオンの木村友香選手は欠場です。

 

女子10000m

日本記録:30:48.89

東京オリンピック参加標準記録:31:25.00

 

女子10000mの優勝候補は新谷仁美選手だけです。

他の選手とは力が違います。

1人だけ東京オリンピックの参加標準記録を突破しています。

日本記録の更新の可能性も高いです。

 

1周74秒で30分50秒です。

新谷仁美選手は積極的に記録を狙ってくると思います。

優勝予想タイムは30分30秒です。

 

2位候補は鍋島莉奈選手です。

新谷仁美選手に付いていくと思いますが、良くても5000mまでだと思います。

後半は単独走でどれだけ粘れるかに注目です。

 

3位候補は佐藤早也伽選手と一山麻緒選手です。

男子10000m

日本記録:27:29.69

東京オリンピック参加標準記録:27:28.00

 

10000mは人数が多いので2組のタイムレース勝負になりました。

長距離は駆け引きがありますが、今回はペースメーカーがいるので、ほぼ確実にA組から優勝者が出ると思います。

 

ペースメーカーの設定タイムはB組が1周67秒(27分55秒ペース)、A組が1周66秒(27分30秒ペース)という予想をしています。

 

男子10000mは力が接近しています。

優勝候補は相澤晃選手・鈴木健吾選手・西山雄介選手・大迫傑選手です。

ただ、他にも有力選手は多数います。

 

今シーズン最速タイムを出している服部勇馬選手は福岡国際マラソンに出場予定のため、今大会はエントリーしていません。

福岡国際マラソン2020順位予想と戦力分析

 

優勝予想タイムは27分40秒、27分台は大迫傑選手を含めて7人と予想します。

故障明けの設楽悠太選手や大学生の田澤廉選手が27分台を出すかどうかも注目ポイントです。

 

【管理人】はりくぶ

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  • 各種目 有力選手が集結して面白いレースが期待出来そうで、また 12月開催という事で気候的にも好タイムの続出が期待出来そうです。

    女子3000m障害は、最近は吉村玲美選手の1強でしたが、山中柚乃選手というライバル出現という事で デットヒートを期待したいです。

    男子3000m障害は、三浦龍司選手が有力視されてますが、塩尻和也選手はオリンピアン&大学の先輩という立場からしても負けられないと思うので 面白いレースになりそうです。

    女子5000mは、田中希実選手と廣中璃梨佳選手が それぞれ五輪参加標準をクリア済みという事で マッチレースの勝負が注目されると思いますが…
    もし互いに意識し過ぎて けん制し合う様な展開になれば、萩谷楓選手にもチャンスは有ると思います。

    男子5000mは、吉居大和選手が実業団の有力選手に対して どの様なレースをするか?注目です。

    女子10000mは、新谷仁美選手の日本記録更新の期待と、2位争いは誰か?の2つの楽しみ方があると思いますが…

    新谷選手は、最近の駅伝での走りを見ても 日本記録更新の可能性は高いと思いますが、もし更新すれば 1度引退した選手が30代での更新という事で、日本の陸上界にとっては革命的な事になると思います。

    2位争いは、杜の都で好走した大学生選手やクイーンズで好走した実業団選手が混戦状態の面白いレースになると思います。

    男子10000mは、大迫傑選手が陸連に拒否されずに出場出来た?ので 面白くなりましたが…

    大迫選手に対して、去年優勝の田村和希選手や実業団ルーキーの相澤晃選手や伊藤達彦選手、大学生の田澤廉選手など 様々な世代のトップ選手が どの様なレースをするか楽しみです。

    ちなみに…
    レース当日は現地での観戦を予定してますが、大阪でのコロナ感染が悪化しているので チケットの購入などは直前まで様子を見ようと思ってます。

    • 各種目のコメントありがとうございます。

      大迫傑選手は今回は参加標準記録を突破しているので確実に出場できます。
      前回は推薦枠での参加をしようとして認められませんでした。

      女子5000mはオープン参加の外国人選手が引っ張ってくれると思うので、牽制する展開にはならないと思います。
      ラスト2周くらいからは田中希実選手が強すぎるので、廣中璃梨佳選手は早めに仕掛けると思います。

      現地での観戦を予定しているんですね。
      気をつけて楽しんできてください。

  • 今回の日本選手権は、1日で男女全ての長距離種目が実施されるので 観戦しに行くメリットは大きいと思いますが、それ以上にテレビ中継があるのも大きいと思います。

    テレビの場合は、ライブ配信に比べて カメラ数、アングル、解説など…
    全てにおいてクオリティが高く、また 例年なら特定の種目だけで しかもテレビ中継とは言っても ほとんどはスタートとゴールシーンだけで それ以外は フィールド競技がメインで…
    一番面白いレース中の駆け引きや順位変動などは全く映らない事が多いので、今回はテレビ観戦のメリットも大きいと思います。

    • 確かに大会の長距離種目でスタートからゴールまで全てテレビに映るのは珍しいです。
      しかも、次々と連続で競技で行われるので楽しい時間になりそうです。

      • フィールド競技の場合は 一瞬で終わって、次の競技者が行うまでには 最低でも約1分は有ると思うので、その間にカメラをトラックに切り替えて放送すれば、ストレスなく長距離種目も視聴出来ると思いますが…

        また 1位の選手がゴールした後、その後の表情などもずっと撮り続けていて 2位以降の選手の最後の直線での競り合いやゴールシーンが ほとんど映ってない なんて事もよくあります。

        最近は、やたらと4Kだの8Kだのとハード面だけがクローズアップされてますが、その様なカメラワークなども考えた視聴者目線の放送をして欲しいですね。

        • 2位以降の選手も映してほしいですよね。
          今回は女子10000mが新谷仁美選手の独走になりそうなので、2位争いの様子も映してほしいです。
          トラック競技は駅伝と違って全員がすぐに映せる場所を走っているので、やろうと思えばできるはずです。
          視聴者が何を求めているのかをきっちりリサーチしてほしいです。

          • 近年はインターハイの女子1500m決勝をNHK(Eテレ)で中継してますが…
            ほとんどは 留学生が独走状態になるので、一番興味がある日本人選手の上位争いが映ってない事はよくありますね。

            去年も 山崎りさ選手、高松いずみ選手、樽本つかさ選手、信櫻空選手らの最後の直線でのデットヒートが全く映っていませんでした。