2019年9月15日にMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が行われます。
この記事ではMGC男子の日程、出場者、5位までの順位予想、優勝候補とダークホース選手の紹介をしています。
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MGC男子の日程とテレビ放送
日程:2019年9月15日
スタート時間:8時50分
テレビ放送:TBS系列で8時~11時24分
参加標準記録問題について
日本陸連がMGCという選考方法をやり始めた後に、これまでより大幅に基準を上げた参加標準記録が国際陸連より発表されました。
男子は2時間11分30秒が東京オリンピックの参加標準記録です。
MGCの出場権を参加標準記録の有効期間前に獲得した選手や、北海道マラソンで獲得した選手の中には突破していない選手もいます。
MGCは気温が高い中でのレースで、ペースメーカーがいないので、優勝者でも参加標準記録を突破できるかどうかは分かりません。
そこで、どうなるの?という問題があったのですが、解決しました。
国際陸連がMGCで5位以内に入った選手に東京オリンピックの参加資格を与えることを発表しました。
5位までなのは補欠のことも考えてのことでしょう。
最近の日本人選手の実績を考えて、MGCにはそれだけの価値があるという国際陸連の判断だと思います。
東京オリンピックの代表になるには?
MGCで2位以内に入れば東京オリンピックの代表が確定します。
代表枠は3つなので残りは1枠です。
残りの1枠はMGCファイナルチャレンジで決まります。
2019年度の福岡国際マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソンで派遣設定記録の2時間05分49秒以内で走った中で、最も速いタイムを出した選手が代表となります。
派遣設定記録を突破した選手がいなかった場合はMGC3位の選手が代表となります。
派遣設定記録を突破するのは難しいので、MGC3位の選手が9割以上代表になると思います。
ということで、3位争いにも注目です。
MGC男子の出場者一覧(31人)
※自己ベスト順
2:05:50 大迫傑(Nike)
2:06:11 設楽悠太(Honda)
2:06:54 井上大仁(MHPS)
2:07:27 服部勇馬(トヨタ自動車)
2:07:39 今井正⼈(トヨタ自動車九州)
2:07:57 藤本拓(トヨタ自動車)
2:08:08 ⽊滑良(MHPS)
2:08:16 中村匠吾(富士通)
2:08:35 中本健太郎(安川電機)
2:08:42 山本憲二(マツダ)
2:08:45 宮脇千博(トヨタ自動車)
2:08:58 佐藤悠基(日清食品グループ)
2:09:12 山本浩之(コニカミノルタ)
2:09:27 上門大祐(大塚製薬)
2:09:29 橋本崚(GMOアスリーツ)
2:09:30 岩田勇治(MHPS)
2:09:34 園田隼(黒崎播磨)
2:09:36 荻野皓平(富士通)
2:09:43 一色恭志(GMOアスリーツ)※欠場
2:09:47 村澤明伸(日清食品グループ)
2:09:52 福田穣(西鉄)
2:10:01 竹ノ内佳樹(NTT西日本)
2:10:02 髙久龍(ヤクルト)
2:10:12 大塚祥平(九電工)
2:10:18 神野大地(セルソース)
2:10:21 鈴⽊健吾(富士通)
2:10:21 堀尾謙介(トヨタ自動車)
2:10:35 藤川拓也(中国電力)
2:10:50 河合代二(トーエネック)
2:11:29 岡本直己(中国電力)
2:11:39 谷川智浩(コニカミノルタ)
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MGC男子の順位予想(5位まで)
優勝 大迫傑
2位 井上大仁
3位 中村匠吾
4位 山本憲二
5位 服部勇馬
優勝候補
優勝候補は大迫傑選手と井上大仁選手です。
大迫傑選手はマラソン日本記録保持者でトラックも強いです。
どんな展開になっても優勝争いができる選手だと思います。
井上大仁選手は世界陸上とアジア大会を経験しているのが大きいです。
アジア大会では暑い中で優勝しています。
優勝争いはこの2人が中心になってくると思います。
すばらしい実績があり暑さにも強いです。
設楽悠太選手は優勝候補に挙げている人が多いのですが、私は上位予想をしませんでした。
理由は前半で集団を引っ張るだろうと予想しているからです。
設楽悠太選手は遅いタイムで優勝してもうれしくないというコメントをしているので、スローペースになったら引っ張る可能性が高いです。
前半で引っ張った影響が終盤の上り坂で出て、失速するのではないかというのが私の予想です。
ダークホース
ダークホースの1番手は中村匠吾選手です。
終盤の競り合いに強いので、40kmまで先頭集団に残っていれば有利です。
山本憲二選手はMGCシリーズ中に2時間8分台を2回出していて、びわ湖毎日マラソンでは良い走りをしていました。
服部勇馬選手は終盤で失速することが多かったんですが、福岡国際マラソンでは終盤に強いレースをしていました。
他に注目したいのは岡本直己選手です。
暑くなれば上位に入ってくるかもしれません。
中本健太郎選手も暑さに強いし、マラソン経験が豊富なので、大きな大会で力を発揮してくるかもしれません。
ダークホースとして名前を挙げている人が多いのは佐藤悠基選手です。
スピードがあり、トラックではラスト勝負に強い選手です。
私はラスト勝負までに遅れると予想しました。
MGC男子の見どころまとめ
前半は設楽悠太選手に注目です。
他の選手は温存すると思います。
ただ、今回のコースは初めの5kmが下り坂なので、いきなり飛び出す勝負師が出てくるかもしれません。
前半がそこそこのペースでいけば、35kmまでは仕掛ける選手が出てこないかもしれません。
大迫傑選手や井上大仁選手が動くのは35km以降だと思います。
山本憲二選手や服部勇馬選手のほうが早めに動く可能性が高いと思います。
ラスト勝負になれば中村匠吾選手や佐藤悠基選手が強いです。
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取り敢えず、MGC関連の番組が多数あるので主な物を書いておきます。
*7日(土) TBS・26:38〜27:08
『S☆1PLUS』 MGCで東京五輪を勝ち取るのは? 服部勇馬&井上大仁
*8日(日) NHK総合・21:50〜22:50
『サンデースポーツ2020』 MGCまで1週間! 増田明美が見所紹介
*8日(日)NHK BS1・23:00〜23:45
『スポーツ×ヒューマン』 だから私は走る〜女子マラソン東京五輪への一発勝負
*11日(水)TBS・20:00〜22:00
『マラソン・グランド・チャンピオンシップ 東京五輪代表を懸けた運命の決戦へ』
*14日(土)NHK総合・13:50〜14:50
『土曜スタジオパーク』 MGC直前SP
ゲスト 増田明美
*14日(土)TBS・16:00〜17:00
『マラソングランドチャンピオンシップ 明日号砲SP』
*14日(土)NHK総合・19:58〜20:43
『徹底大予想!マラソングランドチャンピオンシップ女子』
いろいろな番組があって、すごい数ですね。
当日の視聴率が高くなりそうです。
大迫傑選手については、当然 日本記録保持者ということで優勝候補筆頭の声が圧倒的に多いですが…
大迫選手の過去のマラソンは期待はされていたものの 特に優勝候補と言う訳ではありませんでしたが、今回は日本記録保持者での優勝候補と言う事で、マークが厳しかったりプレッシャーも大きかったりなどのリスクもあると思うので、展開や調子にもよりますが 後半に仕掛けるより ある程度早い段階か遅くても中盤くらいから仕掛ける方が効果的だと思います。
特にスローのまま後半に勝負が縺れれば、タイム的にあまり期待されてない選手の台頭も考えられるので、持ちタイムが一番となれば 早めの仕掛けの方が効果的だと思います。
具体的なポイントとしては、25㎞手前 東京タワー真下の折り返し地点か、その近辺での給水ポイントから仕掛けるのがベストだと思います。
予想記事を見ていると、井上大仁選手の名前を挙げている人が多いです。
アジア大会の優勝が高く評価されています。
大迫傑選手は強いですが、圧倒的というわけではないので、マークはそんなに厳しくならないと思います。
前半は設楽悠太選手を気にする選手が多いでしょうし。
大迫選手の仕掛けは遅めになると私は予想しています。
先に他の選手が仕掛けて、対応してから勝負ポイントで仕掛けると思います。
確かに大迫傑選手は 日本記録保持者とは言え、設楽悠太選手、井上大仁選手、服部勇馬選手を含めた4強の中で唯一マラソンでの優勝経験が無いので、特に抜けた存在ではないと思います。
ただ今回はペースメーカーがいないので、マークされると言うか…ペースメーカー代わりに 一つの目標とされる事はあると思います。
井上大仁選手は、やはり 暑かったアジア大会を勝っているのが評価されていると思いますが、強いと言うよりマイナス材料が少ない感じで、優勝すると言うより 2位までに入る確率が一番高い選手と言う感じだと思います。
(ちなみに…先日 スポーツニュース番組の中で、今回出場する31人中 27〜28人と一緒に走った事があると豪語している川内優輝選手は、井上選手を優勝候補に挙げていました)
今回は 単純に順位だけで代表を決めるレースなので、とにかく3位以内に入らなければ4位も最下位も同じなので、特に注目されてない選手の中には スタートからダメ元でトリッキーな走りをして来る選手がいるかもしれません。
ただ トリッキーな走りをするにしてもそれなりの実力やスピードがあって、ある程度は勝算があると言う事を考えれば…
やはり佐藤悠基選手に期待したいです。
佐藤選手は 過去の実績から終盤 極端に失速する事が多く、特に今回のコースはラストが坂なので 今までのパターンだと厳しいのは分かっていると思うので、スタートからではないにしても かなり早い段階で仕掛ける事も考えられると思います。
かつて 箱根の1区でスタートから飛び出して区間記録を更新した時みたいに 積極的なレースをしても面白いと思います。
男子は終盤までに色々な動きがあると思います。
佐藤悠基選手がいるとラスト勝負になりにくいので、早い仕掛けも面白そうですね。
終盤で耐えられるかが最大のポイントです。
設楽悠太選手は…
4強の中では 一番その時の調子によって結果に差が出そうで、調子が良ければ圧勝もあるが 悪ければ惨敗もあると思います。
7月のゴールドコーストマラソンを勝った時の状態を上手く維持出来ていれば優勝の可能性も高いと思います。
服部勇馬選手は…
4強の中では評価する声は少ないと思いますが、去年の福岡国際の勝ち方などを見るともっと評価する声が出てもいいと思います。
ただ終盤まで勝負が縺れてスパート勝負になった場合は、やはり大迫選手や設楽選手に比べてスピード面ではやや不利だと思うので、4強の中では一番早く仕掛けるかもしれません。
設楽悠太選手は優勝か4位以下の可能性が高いと思います。
序盤で一気に抜けないと難しいかなと思います。
服部勇馬選手はまだ1回しかマラソンで好走してませんし、スピードもそんなにあるわけではないので、3強との評価の差があるのは仕方ないと思います。
MGCで3位以内に入れば3強との評価の差はなくなるでしょう。
猛暑になったら 番狂わせが起きる可能性もやや高いのかな?と思ってましたが…
最新の天気予報だとレース当日の東京は、曇りで最高気温が約28℃と言う事で、この時期にしては好条件みたいなので、4強がより有利になると思います。
と言う事で順位予想は…
パターン1
優勝・大迫傑選手
2位・井上大仁選手
3位・服部勇馬選手
パターン2
優勝・設楽悠太選手
2位・大迫傑選手
3位・井上大仁選手
気温は残念ながら25度くらいになりそうです。
優勝候補が上位に入りやすくなったと思います。
マラソンの場合は、気温その物より日差しが有る?or無い?で走りに影響すると思うので、曇りなら日差しがあまり無さそうなので走りやすいと思います。
って事は、あまり注目されてない選手がトリッキーな走りをしやすい状況とも言えそうです。