2020年8月23日にセイコーゴールデングランプリ陸上2020が行われました。
この記事では男子1500m、女子1500m、女子3000m障害の結果をまとめています。
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ゴールデングランプリ2020結果
男子1500m
1位 3:41.07 館澤亨次(横浜DeNA)
2位 3:41.39 楠康成(阿見AC)
3位 3:42.02 的野遼大(MHPS)
4位 3:42.53 荒井七海(Honda)
5位 3:43.78 阪口竜平(SGH)
6位 3:44.06 戸田雅稀(サンベルクス)
7位 3:44.45 木村理来(愛三工業)
8位 3:44.62 甲木康博(城西大城西高校)※高校歴代3位
9位 3:47.00 前田恋弥(カネボウ)
10位 3:48.89 大竹康平(広島経済大学)
ペースメーカーが速いペースで引っ張って、付いていった館澤亨次選手が好タイムで優勝しています。
的野遼大選手は自己ベスト更新です。
甲木康博選手はハイペースで付いていきながらも粘って、高校歴代3位の記録を出しています。
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女子1500m
1位 4:05.27 田中希実(豊田自動織機TC)※日本新記録
2位 4:11.75 卜部蘭(積水化学)※日本歴代9位
3位 4:13.14 萩谷楓(エディオン)
4位 4:17.00 ヘレン・エカラレ(豊田自動織機)
5位 4:22.26 後藤夢(豊田自動織機TC)
6位 4:23.13 橋本奈津(積水化学)
7位 4:23.31 陣内綾子(九電工)
8位 4:31.92 中須瑠菜(神村学園高校)
9位 4:32.46 吉川侑美(ユニクロ)
田中希実選手はスタートからゴールまで、ずっと先頭を走っての日本記録でした。
ずっと先頭を走る展開だと、わずかに日本記録を更新するくらいかなと思っていましたが、大幅に更新しています。
ホクレンではエカラレ選手と競っての記録だったので、今回の記録はすごすぎます。
ホクレンのときと比べると1周目は同じくらいのタイムですが、2周目と3周目は速いタイムで通過しています。
中盤も速いタイムで走っていますが、ラスト1周で上げることが出来ていました。
ラスト1周でペースが上がった時に、日本記録が出るだろうなと思いました。
個人的に楽しみにしていた卜部蘭選手と萩谷楓選手の対決ですが、卜部蘭選手が勝ちました。
2人とも自己ベスト更新です。
卜部選手はラスト1周まで田中希実選手に付いていっていました。
女子3000m障害
1位 9:54.50 吉村玲美(大東文化大学)
2位 9:55.98 石澤ゆかり(エディオン)
3位 9:58.31 秋山祐妃(大東文化大学)
4位 10:05.00 西出優月(関西外国語大学)
5位 10:17.26 佐藤奈々(スターツ)
6位 10:30.90 赤堀かりん(日本体育大学)
7位 10:30.93 森智香子(積水化学)
8位 10:33.93 瀬川帆夏(シスメックス)
9位 10:37.36 堀尾 咲月(京都産業大学)
10位 10:42.66 三浦佳奈(東北福祉大学)
途中棄権 藪田裕衣(大塚製薬)
ラスト1周まで吉村玲美選手と石澤ゆかり選手が何回も先頭を入れ替わる展開でした。
ラスト1周から吉村選手が抜け出して優勝しました。
吉村玲美選手はホクレンの時と比べるとタイムが落ちています。
それでもこの種目では強かったです。
石澤ゆかり選手はホクレンの時よりタイムが良くなっています。
序盤から積極的で、優勝もあるかなという走りでした。
秋山祐妃選手と西出優月選手は自己ベスト更新です。
女子3000m障害の層が厚くなってきています。
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田中希実選手は、ホクレンの状態を上手くキープ出来てたみたいなので、TV解説の朝原宣治さんも言ってましたが、ペースメーカーとかがいれば もっと走り易くてタイムも良かったと思います。
卜部蘭選手と萩谷楓選手は、自己ベストという事で好走したと思いますが、ラスト1周の田中選手のスパートには全く反応出来なかったので、やはり田中選手が強すぎたと思います。
卜部選手vs萩谷選手は…
去年の茨城国体の時は スタートから主導権を握っていた卜部選手がラスト約200mでバランスを崩して失速して 萩谷選手が勝ちましたが、今回は卜部選手が見事にリベンジしました。
今後、萩谷選手が勝つには もっと積極的な走りが必要かもしれません。
ちなみに、今回の田中選手は日本記録とは言え まだ五輪標準記録には届いてないので、中距離のレベルの高さを感じます。
3000m障害は、吉村玲美選手の圧勝かと思いましたが、石澤ゆかり選手と秋山祐妃選手が善戦したと思います。
特に石澤選手は、2月のクロカン日本選手権を終盤粘っての優勝経験が自信になっている感じがしました。
田中希実選手はホクレンから、さらにレベルアップしているように感じました。
中盤で溜めるのではなく、ペースを落とさずに最後は上げていました。
1500~5000mは圧倒的な強さです。
卜部蘭選手と萩谷楓選手もレベルアップしていて、まだまだ速くなっていきそうです。
クロカン日本選手権の石澤ゆかり選手は強かったですね。
今回も優勝あるかと思いました。
当然 コロナ対策もあったと思いますが…
せっかくの新国立での こけら落とし的な大会でTV中継もあったので、正直もっと多くの有力選手が出場すれば盛り上がったと思います。
例えば、ホクレンに出場した 新谷仁美選手、髙松智美ムセンビ選手、和田有菜選手など…
ドリームレーンで、立命館宇治の三原梓選手や村松姉妹、あと仙台育英の米澤奈々香選手や杉森心音選手など…
状況を考えれば、かなり集まったと思います。
記録は全体的に良くなかったと思いますが、高校生は好記録が多く出ていました。
田中希実選手は、今後の状態次第では800mも意識しているみたいです。
ちなみに、今年の日本選手権も中距離と長距離は別日程なので、もしかしたら本気で 800m、1500m、5000mの3冠を狙って来るかもしれません。
(田中選手は、現在 800mの日本選手権出場資格もクリアしています)
田中希実選手の800mは気になります。
優勝するのは難しそうですが、チャレンジしてほしいです。
800mについて調べてみたら…
去年日本選手権Vの卜部蘭選手の自己ベストと田中希実選手の自己ベストを比較すると、卜部選手の方が約2秒速いです。
この2秒差と言うのは800mでは どれ位の実力差なのかは分かりませんが、仮に去年の日本選手権決勝で田中選手が自己ベストで走っていたら、4位に相当します。
また 田中選手は 800mの経験はほとんど無いとは言え、年齢も若くまだ伸び代がありそうな事を考えると、優勝は厳しいかもしれませんが 3位以内なら可能性はあると思います。
そして もし田中選手が出場すれば、卜部選手などの有力選手に相当なプレッシャーが掛かると思うので、面白くなりそうです。
女子800mは卜部蘭選手の他に川田朱夏選手と塩見綾乃選手が安定して強いです。
全員若いので競い合って、2分切りを達成してほしいです。
田中希実選手は2分3秒台なら出せると思うので、3位以内は十分に狙えます。