2019年9月15日にMGC男子が行われました。
2位以内に入れば東京オリンピックの代表内定となるレースです。
この記事ではMGC男子の順位とタイムの結果一覧、感想、ファイナルチャレンジについて書いています。
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優勝 2:11:28 中村匠吾(富士通)※代表内定
2位 2:11:36 服部勇馬(トヨタ自動車)※代表内定
3位 2:11:41 大迫傑(Nike)
4位 2:11:58 大塚祥平(九電工)
5位 2:12:07 橋本崚(GMOアスリーツ)
6位 2:12:31 竹ノ内佳樹(NTT西日本)
7位 2:12:44 鈴木健吾(富士通)
8位 2:12:46 中本健太郎(安川電機)
9位 2:13:58 藤本拓(トヨタ自動車)
10位 2:14:55 岡本直己(中国電力)
11位 2:15:08 上門大祐(大塚製薬)
12位 2:15:52 山本浩之(コニカミノルタ)
13位 2:15:56 河合代二(トーエネック)
14位 2:16:09 設楽悠太(Honda)
15位 2:16:21 堀尾謙介(トヨタ自動車)
16位 2:16:44 山本憲二(マツダ)
17位 2:17:40 神野大地(セルソース)
18位 2:18:51 木滑良(MHPS)
19位 2:18:56 谷川智浩(コニカミノルタ)
20位 2:19:45 岩田勇治(MHPS)
21位2:19:52 村澤明伸(日清食品グループ)
22位 2:19:55 福田穣(西鉄)
23位 2:20:13 佐藤悠基(日清食品グループ)
24位 2:20:35 藤川拓也(中国電力)
25位 2:21:15 今井正人(トヨタ自動車九州)
26位 2:21:51 園田隼(黒崎播磨)
27位 2:22:10 井上大仁(MHPS)
途中棄権
髙久龍(ヤクルト)
荻野皓平(富士通)
宮脇千博(トヨタ自動車)
中村匠吾選手と服部勇馬選手は代表内定です。
残り1枠は設定記録である2時間05分49秒を突破した中で最速タイムの選手が代表となります。
設定記録を突破した選手がいなければ、MGC3位の大迫傑選手が代表となります。
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いやぁ面白すぎるレースでした。
スタートから設楽悠太選手が飛び出しました。
今回の作戦が設楽悠太選手にとって1番勝ちやすい作戦だったと思います。
大きく失速してしまいましたが、設楽悠太選手らしいレースでした。
優勝した中村匠吾選手は今回も終盤力の高さを見せつけました。
40km付近で余裕がありそうだったので、優勝する可能性が高いと思いました。
かなり予定通りのレースになったんじゃないでしょうか。
残り1kmで大八木監督がいるのかと思いましたが、涙が出て行けなかったそうです(笑)
中村匠吾選手は明日で27歳になりますが、最高の気分で27歳を迎えられますね。
服部勇馬選手は福岡国際マラソンに続いて強いレース内容でした。
ラスト勝負で大迫傑選手に勝つとは思いませんでした。
大迫傑選手は足が残っていなくて、得意のスピードが出せませんでした。
今後の予定はコーチと話し合って決めるそうです。
大塚祥平選手と橋本崚選手は上りに強いので、チャンスありかなと思っていましたが、力が残っていませんでした。
この2人は暑さにも強いので、3着に滑りこんでくるかもと思っていましたが、竹ノ内佳樹選手はノーマークでした。
竹ノ内選手は堅実に粘り強く走っていました。
鈴木健吾選手は集団を引っ張ることもあったので、強さを感じました。
中本健太郎選手はベテランの強さで見せ場を作りました。
井上大仁選手は残念な結果となりました。
十分な練習が出来ていたようなので、プレッシャーで力を出せなかったんでしょうか。
安定して好走する選手なので、意外な結果でした。
切り替えて東京マラソンで日本記録を狙って欲しいです。
MGC女子結果(順位・タイム)前田穂南と鈴木亜由子が代表内定
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はりくぶさんが ダークホースの一番手に挙げていた中村匠吾選手が見事に優勝しました。
『終盤の勝負に強いので、もし最後まで先頭集団に残っていたら…』の展開も予想通りでしたね。
とにかく、40㎞手前からのロングスパートは凄かったです。
ちなみに、中村選手のラスト2.195㎞のタイムは 6分18秒でしたが…
これは、設楽悠太選手が日本記録を出した時の6分40秒、大迫傑選手が日本記録を出した時の6分51秒より かなり速かったので タイムからしてもその凄さが分かります。
これは 来年の本番のレースでも大きな武器になると思います。
中村選手は、駒澤大学時代は主要な駅伝大会の1区で好走する事が多かったので、周囲の状況を見て集団から抜け出す時の スパートするタイミングなどを読むセンスも優れているのかもしれません。
服部勇馬選手は…
最後の坂で前を走る大迫選手との差が開いた時に、とにかく諦めずに粘ったのが大きかったと思います。
中村選手との差は、中盤までは集団の前に出て引っ張ったり ペースの上げ下げをするなど、服部選手の方が終盤の勝負までに 脚を使う場面が多かったと思います。
中村匠吾選手は高く評価していたので、優勝してうれしかったです。
終盤まで力を温存できたのが良かったと思います。
他の選手が焦っている中で冷静でした。
ラスト2.195kmの強さは日本一レベルだと思います。
服部勇馬選手は山本憲二選手と前に出ていたときがありました。
引っ張ったにしては強い終盤力だったと思います。
大迫傑選手は…
確実に代表権を取るなら 最後の坂で 中村選手と優勝争いするより、服部選手と2位争いをした方が良かったのかな?とも思いましたが…
ただ 大迫選手は昔からとにかく1番に拘って来て、だからこそ今の大迫選手があると思うので、勝負師としてしょうが無かったったと思います。
設楽悠太選手は…
この様なビッグレースでの有言実行は凄いと思いました。
ただ 真剣に代表権を考えていたなら、レーススタイル云々以前に、帽子を被ったり 頻繁に氷を取るなど もっと積極的な暑さ対策などが必要だと思いました。
井上大仁選手は…
スタート直後からかなり余裕の表情で、10㎞地点では先頭に出て集団を引っ張る場面もあったので、調子は特に悪くはなかったと思います。
ただ その後 神野大地選手と山本憲二選手がペースアップして集団がバラけた時に、先頭集団に付かなかったのか? 付けなかったのか? 知りませんが…後の集団の中で中途半端なペースで走ってしまった?のが敗因かもしれません。
大迫傑選手は優勝に拘っていたと思います。
だから、設楽悠太選手のことを気にして焦って、余計な力を使ってしまったんだと思います。
設楽悠太選手は暑さの影響が大きかったと思います。
対策は重要ですが、細かいことは気にしない人ですからね。
井上大仁選手は序盤のペースが合わなかったのかもしれません。
他には設楽悠太選手を気にして、リズムを崩してしまった可能性も考えられます。
練習も調子も問題なかったみたいです。
今回は設楽悠太選手の大逃げで、ペースメーカーのいないレースならではの展開と言う事で…
自分の周りには『やはりマラソンはペースメーカー無しに限る』の声が圧倒的に多かったです。
ただ 今回は設楽選手の大逃げで、他のほとんどの選手は様々な不安の中で走っていて、特に井上大仁選手や佐藤悠基選手など リズムが狂って本来の力を十分発揮出来なかった選手も多いと思うので、もしペースメーカーがいたら 最後までもっと多くの選手が絡んだ凄いデットヒートが見れたかもしれません。
今回は設楽悠太選手が飛び出したのが大きくレースの結果に影響しました。
ペースメーカーなしのほうがレースが面白くなる可能性は高くなると思いますが、実力がある選手が代表になりやすいのはペースメーカーありのほうだと思います。
結局 有力視されていた大迫傑選手が3位で、設楽悠太選手と井上大仁選手が内定を獲得出来なかったという事で…
MGCファイナルチャレンジがより面白くなったと思います。
大迫選手は そのままレースに出場せず結果を待つのか? 出場してタイムを狙うのか?
設定タイムは かなり厳しいとは言え、設楽選手と井上選手は可能性を秘めているので面白そうです。
ちなみに…ラジオ解説をしていた渡辺康幸さんは、設定タイムをクリアしそうな選手に設楽選手の他に、旭化成の村山謙太選手を強く推していました。
大迫傑選手はファイナルチャレンジには挑戦しないと思います。
現実的に突破できそうなのは設楽悠太選手と井上大仁選手くらいで、この2人もそんなに可能性は高くないと思います。
でも、いつもと違って日本記録ペースに大人数が付いていくというレースになるので、いつもと違った楽しみ方ができそうです。