2020年12月4日に第104回日本陸上競技選手権大会の女子10000mが行われました。
今回の日本選手権は東京オリンピックの日本代表選手選考競技会になっていました。
この記事では結果と感想をまとめています。
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日本記録:30:20.44
東京オリンピック参加標準記録:31:25.00
優勝 30:20.44 新谷仁美(積水化学)※日本記録
2位 31:11.56 一山麻緒(ワコール)
3位 31:30.19 佐藤早也伽(積水化学)
4位 31:31.52 鍋島莉奈(JP日本郵政グループ)
5位 31:34.39 矢田みくに(デンソー)
6位 31:36.04 萩原歩美(豊田自動織機)
7位 31:36.19 筒井咲帆(ヤマダホールディングス)
8位 31:37.71 安藤友香(ワコール)
9位 31:39.86 加世田梨花(名城大学)
10位 31:46.84 矢野栞理(デンソー)
11位 32:09.91 西田美咲(エディオン)
12位 32:10.29 福良郁美(大塚製薬)
13位 32:10.56 大西ひかり(JP日本郵政グループ)
14位 32:10.69 小笠原朱里(デンソー)
15位 32:11.66 鈴木優花(大東文化大学)
16位 32:14.85 加藤岬(九電工)
17位 32:44.99 森田香織(パナソニック)
18位 33:06.98 山口遥(AC・KITA)
19位 33:24.84 竹地志帆(ヤマダホールディングス)
20位 34:40.42 三宅紗蘭(天満屋)
途中棄権 関谷夏希(大東文化大学)
1000m:3:02
2000m:6:08
3000m:9:05
4000m:12:05
5000m:15:07
6000m:18:10
7000m:21:12
8000m:24:16
9000m:27:20
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31分40秒切りが9名で鍋島莉奈選手以外は自己ベストでした。
前回の優勝タイムが31分44秒なので、大幅にレベルが上っています。
優勝した新谷仁美選手は大幅に日本記録更新。
世界歴代だと22位でした。
2000mからはずっと先頭を走っていました。
日本代表選手に内定しています。
2000~3000mは2分57秒という速いペースで走っています。
これは一気に後ろを離したいという意図だったと思います。
たった1000mで全員離れてしまいました。
後半はペースが落ちるかと思いましたが、ほとんど落ちませんでした。
予想タイムより10秒くらい速かったです。
速い選手と走れば、さらにすごいタイムが出そうです。
一山麻緒選手は東京オリンピックの参加標準記録を突破しました。
日本歴代6位の好記録でした。
1000mだけでしたが、1人だけ新谷仁美選手に付いていきました。
後半もペースが落ちずに良い内容でした。
佐藤早也伽選手は最初の2000mを先頭で走りました。
序盤で良い流れを作り、新谷仁美選手の日本記録をアシストしました。
2000mからは3位集団に入り、ラスト勝負で3位争いに勝っています。
鍋島莉奈選手は新谷仁美選手に全く付いていかなかったのは意外でした。
得意のラストスパートも佐藤早也伽選手に負けてしまいました。
タイムは悪くないんですが、4位は予想外でした。
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さすがに新谷さん出しました。頭が下がります。一山はこれくらい出てもおかしくないです。走り方としては一山のほうが良いです。腕振りが柔らかいです。腕は足についてきます。足の運びがやはり柔らかいです。できれば31分を切つてほしいです。
新谷仁美選手は圧倒的な強さでした。
一山麻緒選手も30分台が見えてきたと思います。
単独走になってからも良かったです。
新谷仁美選手の日本記録は ほとんどの人が予想していたと思うので、同じ日本記録でも スタンドの雰囲気は男子のレースほどの盛り上がりは無かったです。
結局 2位の一山麻緒選手には約50秒差を付けて、ほとんどの選手は周回遅れという事でしたが…
それぞれの選手の目指すとこは違うとは言え 全体のレベルを考えれば、単純に『新谷選手が凄かった』だけで済ませていいのかな?と思いました。
上位はほとんどの選手が自己ベストでした。
全体のレベルも上がっていると思います。
どこかの記事に今回 新谷選手が出した日本記録 30分20秒の凄さについて書かれていました。
10000mで30分20秒って事は、5000mで15分10秒ですが…
今回 5000mで優勝した田中希実選手のタイムが15分05秒、2位の廣中璃梨佳選手は15分07秒、3位の萩谷楓選手は15分19秒なので…
もし新谷選手が5000mを15分10秒で走った直後、そのまま継続して今回の5000mに出場したとしても 優勝争いに絡んで3位になったという事になります。
あくまで、単純に数字だけでの比較ですが それでも凄いと思います。
また、新谷選手は ほとんどの選手を周回遅れで追い抜いていますが…
追い抜く時は右側から抜いているので、距離のロスが多かった事を考えると余計に凄いと思います。
女子10000mの30分20秒は5000mだと14分30秒、男子10000mだと26分50秒くらいの価値があると思います。
今だったら世界大会でも簡単には離されないと思います。
ドーハ世界陸上では3000~4000mで3分1秒に上げられたところで離れていました。
世界大会は ペースの上げ下げの揺さぶりに どう対応出来るか?がポイントだと思います。
ちなみに、新谷選手は今後 もし目標達成のために必要なら フルマラソンへのチャレンジも有るとコメントしていましたが…
練習の一環とは言え もし実際に走るとなれば、当然 それなりの準備をして勝負も意識して走ると思うので注目です。
田中希実選手も10000mへのチャレンジに前向きなコメントをしていました。
新谷仁美選手がフルマラソンに出場となると盛り上がるでしょうね。
30~35kmで落ちなければ良いタイムが出そうです。
田中希実選手の10000mも楽しみです。
去年の日本選手権以来でしょうか。