箱根駅伝で当日変更する人数が多い理由は?問題点のまとめも

箱根駅伝には当日に選手を変更できるルールがあります。

この当日変更ですが、変更する人数が多いと感じる人も多いと思います。

この記事では当日変更の詳しいルールと、なぜ当日変更する人数が多いのか、当日変更システムの問題点についてまとめています。

 

箱根駅伝当日変更ルールまとめ

●当日変更は全部で6人まで出来る

●1日で変更できる人数は4人まで

つまり、往路や復路で5人全てを変更することはできません。

 

2020年の第96回大会までは全体で4人までの変更でした。

しかし、安全な大会運営を行うことを考えた結果、2021年の第97回大会からは4人から6人に拡大することになりました。

箱根駅伝2020の当日変更人数は何人?

2020年の第96回大会で当日変更した選手の人数まとめ

※この時は4人まで変更できるルールでした

 

当日変更2人:7チーム

当日変更3人:7チーム

当日変更4人:6チーム

 

全てのチームが2人以上変更して、平均すると1チームで約3人変更していることになります。

当日変更する選手の人数が多い理由は?

他の駅伝と比べると箱根駅伝の当日変更する選手の数は圧倒的に多いです。

これは区間エントリーを発表する日が大きく関係しています。

 

箱根駅伝の区間エントリーは毎年、12月29日に発表します。

つまり、本番の4日前です。

他の駅伝はほとんど前日に発表します。

 

なぜこんなに早く発表するのかの理由は分かりません。

調べても見つかりませんでした。

 

ケガや体調不良の選手のカバー

4日も前に区間エントリーを発表するので、本番までにケガや体調不良の選手が出てくる可能性が高くなってしまいます。

 

箱根駅伝は10区間あるので、10区間全ての選手の代わりを準備しておく必要があります。

10区間全てをカバーするには2人以上は必要になってくるということです。

 

特に大事なのは2区と5区です。

この2区間は力のある選手が走らないと、大きく遅れてしまいます。

11番目の選手とはタイムが全然違ってきます。

 

ということで、ほとんどのチームが主力を補欠に登録して、複数の区間をカバーできるようにしているんです。

ギリギリまで見極める

10番目付近の選手の実力が拮抗している場合は、ギリギリまで見極めてから決めることもあります。

戦略・駆け引き

主力を隠すことで戦略や駆け引きに使うチームもあります。

しかし、これは一部の層の厚いチームしかしないでしょう。

ほとんどのチームは他校のエントリーは気にせずにベストオーダーを組んでくると思います。

当日変更ルールの問題点

箱根駅伝は当日変更する選手の数が多いためにある問題点が生じてしまっています。

それは、選手を応援する人の予定が組みづらいということです。

 

2つのパターンがあります。

1つは補欠に登録されていたから現地応援に行かなかったけど、当日変更で走ることになって、それなら応援に行きたかったというパターン。

 

もう1つは区間エントリーに登録されていたから現地応援に来たけど、当日変更で走らなくて、せっかく応援に来たのにとなるパターン。

バスを貸し切って来たことも過去にあったそうです。

 

アクシデントがあれば変わってきますが、区間エントリーの段階で当日変更が決まっていることもあります。

しかし、情報が漏れないように家族にも知らせないこともあります。

 

箱根駅伝に詳しくない人は当日変更のことなんて頭にありません。

区間エントリーしていれば走ると思うし、補欠だったら走らないと思います。

 

箱根駅伝に詳しい人でも当日変更を予想するのは難しいです。

この人はほぼ確実に当て馬だろうという選手はいますが、微妙なラインの選手も多いです。

 

当日変更できる人数が増えたことで、平均変更人数が4人くらいになるのかなと予想しています。

 

駅伝ファンにとっては当日変更予想を楽しめる良いシステムですが、選手を応援する人にとっては困ったシステムです。

 

【管理人】はりくぶ

View Comments

  • 区間エントリーの発表が本番4日前というのは、何か特別な理由があるものだと 勝手にずっと思っていましたが… 謎なんですね。

    勝手に推測すれば…
    本来なら大会の前日に監督会議みたいな集まりがあって その席で区間エントリーを提出して決まるのがパターンだと思いますが…

    箱根の場合は 大会の前日は元日で、しかもニューイヤーが有ったり その前日は大晦日という事で、なかなか監督や関係者達が集まりにくい状況にあるので それに配慮しての4日前という事かもしれませんし…

    箱根は とにかく老若男女 普段駅伝を見ない人達も多く見るビッグイベントなので、早めに発表して多くのファンの期待に応えるみたいな…
    ある意味ファンサービスの一環的な、プロ野球で言えば予告先発みたいな意味合もあるのかもしれませんし…

    箱根は歴史があるので、昔 何らかの時代背景から4日前に決まって その名残りとして今もそうなっている?かもしれませんね。
    (いつの年から4日前に決まったかは知りませんが…)

    • 色々と考えられますが、昔の何らかの事情で決まったのがそのままという可能性が高いのかなと思います。
      ニューイヤー駅伝も前日発表ですからね。
      いつから4日前なんでしょうね。

  • 当日変更が多いので『選手を応援する人の予定が組みづらい』は、箱根に限らず あるある ですね。

    やはりマラソンなども含めて 長距離種目の場合は、体調が100%万全でないと なかなか対応するのは難しいので…
    (野球やサッカーとかなら誤魔化しながらプレーする事も可能だと思いますが…)

    前日までは絶好調だったけど、当日の朝起きたら どこかに違和感があるなんて事も特別珍しい事ではないと思います。

    最近だと 先日の福岡国際の服部勇馬選手がいい例だと思いますが…
    特にビッグネームの突然の欠場は、応援するファンだけでなく メディアも含めて関係者も多いと思うので大変だったと思います。

    • 服部勇馬選手は早い段階で欠場が分かったので、メディア側も対応しやすかったと思います。
      当日に突然だったらゲスト解説の酒井監督への対応も難しくなっていたと思います。