2018年12月2日に第72回福岡国際マラソンが行われました。
この記事では招待選手と一般参加の注目選手の結果をまとめています。
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優勝 2:07:27 服部勇馬(トヨタ自動車)
2位 2:08:54 イエマネ・ツェガエ(エチオピア)
3位 2:09:45 アマヌエル・メセル(エリトリア)
4位 2:10:25 設楽悠太(Honda)
5位 2:10:31 園田隼(黒崎播磨)
6位 2:10:42 山岸宏貴(GMOアスリーツ)
7位 2:10:54 福田穣(西鉄)
8位 2:11:40 佐々木悟(旭化成)
9位 2:11:40 橋本崚(GMOアスリーツ)
10位 2:12:03 川内優輝(埼玉県庁)
12位 2:12:32 市田孝(旭化成)
13位 2:13:02 窪田忍(トヨタ自動車)
14位 2:13:21 野口拓也(コニカミノルタ)
18位 2:16:04 荻野皓平(富士通)
21位 2:17:03 深津卓也(旭化成)
23位 2:17:38 丸山文裕(旭化成)
25位 2:18:10 濱崎達規(なんじぃAC)
29位 2:19:28 神野大地(東京陸協)
30位 2:19:51 髙久龍(ヤクルト)
44位 2:23:47 宇賀地強(コニカミノルタ)
46位 2:24:05 市田宏(旭化成)
72位 2:28:47 ジェフリー・エグルストン(アメリカ)
途中棄権
ギルメイ・ゲブラスラシエ(エリトリア)
ビンセント・キプルト(ケニア)
中本健太郎(安川電機)
欠場
カルム・ホーキンス(イギリス)
竹ノ内佳樹(NTT西日本)
田中飛鳥(ひらまつ病院)
ポール・クイラ(コニカミノルタ)
文元慧(カネボウ)
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服部勇馬、山岸宏貴、福田穣
3人とも日本人3位以内で2時間11分以内という条件を満たしました。
残念ながらワイルドカードでの獲得者はいませんでした。
気温が20℃と高い中でのスタートとなりました。
この時は好記録は出ないだろうと思っていました。
1km3分1秒ペースでカロキ選手を中心にペースメーカーが引っ張っていました。
少しずつ遅れる選手が出てきて、25kmまでいきました。
25kmでカロキ選手が抜けて、ペースメーカーのペースが落ちました。
30kmでペースメーカーが抜けてから服部勇馬選手と外国人選手2人が抜け出して、35kmから服部勇馬選手がペースを上げて優勝となりました。
優勝した服部勇馬選手の35~40kmのラップタイムは14分40秒でした。
これまで終盤に失速していたので、最後までペースが落ちないかドキドキでしたが、結局最後までペースが落ちることはありませんでした。
練習で40km走を増やしたことが良かったんだと思います。
日本人選手の優勝は14年ぶりでした。
服部勇馬選手はProject EXCEEDの設定Bの条件を満たしたので500万円獲得です。
マラソン賞金Project EXCEEDとは?獲得した選手は誰?
設楽悠太選手はケガから復帰して、ハーフマラソンでは良いタイムを出していましたが、30kmから遅れてしまいました。
それでも、日本人2位争いに勝っているところはさすがだなと思いました。
園田隼選手は終盤になって大きく失速することが少ない選手です。
設楽悠太選手との競り合いは面白かったです。
MGCの出場権を獲得した山岸宏貴選手と福田穣選手はハーフを過ぎてから遅れていきましたが、第2集団で粘って走り、順位を上げていきました。
旭化成は有力選手が多数出場していましたが、今回もMGCの出場権を獲得することができませんでした。
ニューイヤー駅伝では最近強いですが、まさかの0人で終わってしまうんでしょうか。
窪田忍選手は35kmまでは良かったんですが、そこから大幅にペースが落ちています。
びわ湖毎日マラソンに続いて2回連続なので、克服するまでに時間がかかるかもしれません。
川内優輝選手は暑さに弱いので厳しい条件でしたが、いつもながら終盤が強いです。
終盤でどこまで順位を上げるのか毎回楽しみにしています。
暑さに強い中本健太郎選手は有利な条件になったと思いましたが、調整が上手くいかなかったんでしょうか。
暑くなればなるほど強い選手なので、MGCでは注目の選手です。
来週はさいたま国際マラソンがあります。
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エリトリアなんて国は全然知りませんでした。国費で参加するのでしょうか。でも1人が9分台で3番でした。
招待選手は主催者が費用を出してくれると思います。
エリトリアはゲブレスラシエ選手が北京世界陸上のマラソンで優勝しています。
服部勇馬選手は、気温が約20℃での好タイムで…終盤はペースを上げて海外の有力選手に競り勝っての優勝は最近の日本人選手では久々だったのでかなり評価出来ると思います。
しかもまだ余裕がある感じだったので、今後も大幅な記録更新も期待出来そうです。
35㎞以降の対策としてかなり距離を意識したハードな練習をしたそうですが、そもそもそれだけハードな練習が出来る事自体が凄い事で…ほとんどの選手は、それをやれば強くなる事は分かっていも、体力&メンタル的に厳しいのが現実だと思います。
設楽悠太選手は、故障明け初のマラソンでしたが、2H10分台で日本人選手2位と言う事で…最低限の走りは出来たと思います。
窪田 忍選手は、途中 足を気にしていましたが 日本人選手の中では一番余裕がありそうだったので、かなり期待しましたが…
ただ びわ湖の時と同様に、終盤の失速と言う具体的な課題が見えているので、その辺は同じチームの服部選手をいい見本にして欲しいです。
神野大地選手は、やはり体格の割に 腕振りや足の蹴りの大きさが気になります。
これだと良くても30㎞位までで、それ以降の勝負になるとかなり厳しいと思います。
神野大地選手は腹痛問題もあるので、良い結果を出すのは難しそうです。
次は多分東京マラソンだと思います。
ワイルドカードがありますが、フォームを変えないとまた厳しいレースになるかもしれません。
旭化成の選手は、またMGC権利を獲得することは出来ませんでしたが…
過去の旭化成のマラソン選手と言えば、宗兄弟、谷口浩美さん、森下広一さんなど、
あまり陸上に詳しくない人でも知っている人は多いと思いますが、歴史ある超名門チームで駅伝&トラックでの実績からすれば、もっと多くの強い選手がいたイメージですが、思った以上にいないです。
(代表選手になってそこそこ強い選手は何人かいましたが…)
自分らの世代だと、米重修一さんや川嶋伸次さんなど、駅伝ではとんでもなく強かったですが、マラソン選手としてのイメージはほとんどありません。
(今で言えば、鎧坂選手や村山&市田兄弟などだと思いますが…)
もしかしたら、超名門チームが故の何らかの理由があるのかもしれません。
旭化成は若い選手が多く、まだマラソンに挑戦していない選手もいるので、これからかなと思います。
個人的なイメージですが、宗兄弟や谷口選手など、伝統的に旭化成のマラソン選手は『速い』より『強い』イメージですが…
近年のマラソンは、ペースメーカーが付いたり、MGCでもタイムが関係しているなど 速さも求められるので、速さに上手く対応出来てない感じがします。
最近はスピードがない選手はマラソンでも勝ちにくくなっています。
今、日本人のマラソン選手上位は全員10000m28分10秒以内の記録を持っています。
速いペースに対応できない選手は悪条件の時しかチャンスはないかもしれません。