2025年2月2日に第73回別府大分毎日マラソンが行われました。
この記事では上位選手・注目選手の結果と感想について書いています。
別府大分毎日マラソン2025結果
優勝 2:06:01 ビンセント・キプチュンバ(ケニア)※大会新記録
2位 2:06:07 若林宏樹(青山学院大学)※初マラソン日本記録、日本学生記録、日本歴代7位
3位 2:06:38 大塚祥平(九電工)
4位 2:07:11 足羽純実(Honda)
5位 2:07:46 ワークナー・デレセ(ひらまつ病院)
6位 2:08:42 白石光星(青山学院大学)
7位 2:08:50 高山豪起(國學院大學)
8位 2:09:06 茂木圭次郎(旭化成)
9位 2:09:13 平林清澄(國學院大學)
10位 2:11:21 ドミニク・ニャイロ(ケニア)
11位 2:11:36 村山紘太(GMOインターネットグループ)
14位 2:12:27 小野知大(GMOインターネットグループ)
15位 2:12:31 牟田祐樹(ロジスティード)
17位 2:14:19 髙久龍(ヤクルト)
19位 2:15:20 テスファフン・アカルネウ(エチオピア)
25位 2:18:05 河合代二(トーエネック)
26位 2:18:17 大﨑遼(小森コーポレーション)
29位 2:20:16 村山謙太(旭化成)
別府大分毎日マラソン2025感想
ペースメーカーは1km3分ペースで30kmまででした。
優勝したのはビンセント・キプチュンバ選手でした。
4年ぶりのマラソンということで、どうかなと思っていたんですが、ブランクを感じさせない強さでした。
タイムも速く、大会記録での優勝でした。
2位にはまさかの若林宏樹選手が入りました。
私の中では日本人トップ候補ではなかったので驚きました。
タイムも速すぎます。
初マラソン日本記録、日本学生記録、日本歴代7位です。
後半は落ちるだろうなと思っていましたが、後半の方が速かったです。
若林選手は箱根駅伝では5区区間新記録、都道府県対抗男子駅伝では3区4位タイでした。
素晴らしい結果を残しましたが、大学で競技引退予定です。
東京世界陸上の代表に選ばれる可能性は低いですが、その後の日本代表の可能性は感じる走りだったと思います。
3位に入った大塚祥平選手も自己ベストです。
後半も前半と同じペースだったんですが、前2人のペースが上がったので差がつきました。
4位の足羽純実選手も自己ベストです。
先頭集団から遅れてから良い粘りでした。
ディフェンディングチャンピオンのワークナー・デレセ選手は転倒の影響があったでしょうか。
連覇はなりませんでしたが、自己ベストです。
今回はレベルが高すぎました。
6位7位には大学生の白石光星選手と高山豪起選手が入りました。
予想以上の結果でした。
こんなに次々と大学生の2時間8分台が出てくるんですね。
来年も多くの大学生が出場しそうです。
高山選手も箱根駅伝は5区を走っていました。
大塚選手も5区で区間賞の経験があります。
今回は箱根5区経験者の好走が目立ちました。
茂木圭次郎選手も自己ベストですが、この成績では物足りないです。
もっといける選手だと思います。
平林清澄選手は途中までは良かったんですが、終盤で一気に落ちてしまいました。
東京世界陸上で見たかったですが、ロサンゼルスオリンピックに向けて頑張ってほしいです。
東京世界陸上の代表はどうなる?
JMCシリーズⅣの優勝は小山直城選手か細谷恭平選手か西山雄介選手になりそうです。
残り2人の代表は大阪マラソンと東京マラソンの結果次第となります。
吉田祐也選手と大阪・東京の日本人トップの中から2人選ばれると思います。
前回の結果
2024年2月4日に第72回別府大分毎日マラソンが行われました。 この記事では上位選手・注目選手の結果と感想について書いています。 別府大分毎日マラソン2024結果 優勝 2:07:58 ワークナー・デレセ …
ふーむ……..
大塚は好記録は当たった。茂木のイマイチも当たった。平林の空回りも当たった。上位陣ほぼ予想通りなのだが、若林の激走だけが予想外。
冗談抜きで若林はこれまで「いろいろ」あったと思う。陸上以上にやりたいことを見つけたという見方も出きるけど、先輩出岐と同じく、居場所を見出だせなかったという見方もできる。2年時の箱根回避等は後々語られるかも。原監督への思いも色々のはず。複雑に噛み合った思いが今日の42.195㎞で大爆発したと思う。前向きなポジティブシンキングだけであの走りにはならないはず。 仮に実業団入りしても「これ以上の気持ち」作ることはは難しいと思う。だからイメージを崩さないためにも、気持ちの区切りでも、色々な意味で引退で正解なのかも。
若林今日の副題は「色々・いろいろ」で不思議としっくりくる。これ以上ない引き際。